中野ブラザーズってしってる？

　リハビリに行くと必ず言われるのが「力を抜いて、ダラーン」。これ、リハビリ界の共通語なんだろうか。教育実習かなんかで誰かが使うと、広まってしまうのかも。リハビリ界には、なんとなく特有の言いまわしもありますよね。女性を名前で呼ぶとか。と、書いているうちに、考えていた今回のテーマを忘れてしまった。これ認知症？

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　じつはこのコラム約１周年なのです。われながらよく続いたなと思います。で、第１回を読み返しました。杖の話でした。硬膜下血腫で入院して、手術。退院してすぐに書いたコラム。その割にはすっきりとしてさわやか、読みやすい文章でした。内容も面白い。最近のような無理やり絞り出した感じがしません。すなおですね。ボク自身も頭を開いたときに涼風がそよぎ、さわやかになったような気がした。スッキリしたいときに、頭を開きたい。これ変ですか?！

　コラムを書きはじめて１年経ちましたけど、“あんよはお上手”になりません。多少、安定感は出てきましたが、まだまだ。杖なしで歩けるレベルではありません。足はがんばっています。前にも書きましたが、健常者が何も考えなくて行なっている動作や作業、その一つひとつがボクにとっては新発見なのです。

　赤ちゃんが当たり前にできる動作を、マヒして動かない筋肉を確認しながらよっこらしょと動かしていく。そのつまらない作業の繰り返しがリハビリなんです。でもそれだけでは不毛。で、勝手に飛び跳ねたり、タップダンスを踏んだりの気分（・・・）での動きもします。「おいらは、気分だけは中野ブラザーズ！」ってわけ。

　次回は2011年3月8日(火)、更新予定です。

できたばかりの三郷と八潮をつなぐ新中川橋。ここからスカイツリーと富士山が見えるそうです。今度見に行こう