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福祉マイスターへの道 毎日更新

終末期の方に、どうチームとしてかかわればよいかわかりません……

【Q】
 他職種から「終末期の利用者と家族の相談に乗ってほしい」と依頼がありました。支援は必要だと思いますが、回復が見込めないだけに、チームとして何をしたらよいのかわかりません。

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【A】

 まずは、依頼をしてきた他職種の人が、一体何を求めているのかという、その背景を考えてみましょう。もちろん、当事者である利用者とその家族が、相談や支えを求めているのかもしれません。その場合には、利用者や家族の状況に応じた援助が必要となります。終末期を迎える方への支援は、ケアチーム全員で支えていかなければ、精神的にも肉体的にももたなくなることがあります。
 また一方で、もしかしたら他職種側にも、困っている状況があるのかもしれません。この場合には、ケア会議などの場を使って皆で話し合い、その後の対応についてきちんと協議していくことが必要です。
 利用者の回復が見込めないからといって、チームとしてできることがないわけではありません。利用者や家族が“死”に向かうつらい状況に立ち向かっている姿を、チームとして支え、落ち着いて療養を継続できる環境を保つことは、重要な援助となります。そのためには、チームとして、しっかりと見守り続ける体制がなくてはなりません。そして、残された家族が、大切な人を失った後でも、生活を継続していけるように支えていくことが大切となります。


出典:神山裕美、木戸宜子=編著『対人援助・生活相談サポートブック』、中央法規出版、2008


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