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岩本ゆりの「病気との付き合い方~医療コーディネーターからの手紙~」

Letter48「最後に歯医者に行ったのはいつですか? その4」

 前3回は、口の中が清潔に保たれていないことが重い病気を引き起こす可能性があること、歯がある人はもちろん、歯が一本もなくなってからも、歯磨きやスポンジブラシを使って口の中を清潔にすることが重要だ、ということをお伝えしました。

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 今回は、清潔維持のためのお役立ちグッズをご紹介します。普段からお馴染みの歯ブラシや歯磨きなど製品は多々ありますが、ここではがんの患者さんが利用するのに適した製品をご紹介したいと思います。

 まず初めは、2009年にサンスター株式会社が、静岡がんセンター、静岡県歯科医師会と共同で開発した医療用口腔ケアシリーズを紹介します。

 このシリーズは、実際にがん患者さんの口の中を観察した結果分析を基に、がん治療に伴う口内炎や口の中の乾燥にも使用できることを目的とし、優先的に解決すべき項目を下記の3点に絞り込んで、それぞれケア用品を開発したそうです。

1)口の中の乾燥を和らげるもの→口腔保湿スプレー、保湿洗口液
2)口腔粘膜に刺激がないもの→薬用歯磨き剤、
3)口の中がさっぱりするもの→やわらか歯ブラシ、スポンジブラシ
(詳細はこちら:http://www.sunstar-tuhan.com/sg/index.html

 新製品ということで色々と工夫が凝らされています。例えば、口内炎が出来ている時でもこの歯磨き剤を使うことで、刺激が少なく痛みを軽く感じるということです。

 他にも従来からあるもので口の中の乾燥を和らげるものがあります。それは白胡麻油です。油をスポンジブラシを使って薄く口の中全体に塗ります。朝起きると口の中がカサカサに乾燥するぐらい唾が出にくくなった人に最適です。白胡麻油は味がしないのですが、黒胡麻油は味を感じますし、オリーブオイルは時間が経つと酸化しますので向いていませんのでお気を付け下さい。

 また、2つ前の回に登場した肺がんのYさんは、スポンジブラシにこだわりがありました。スポンジブラシは使い捨てなのですが、一回使って捨ててしまうのはもったいないと、朝、昼、晩を通して一本を使用していました。そうなると耐久性が良いものが欲しくなります。また、メーカーごとに硬さが微妙に違うので、色々と試して経済的にも折り合いがついたお気に入りは、エラックスポンジブラシ(ライオン歯科材株式会社)となりました。

 このように多種多様な商品が販売されています。自分の口の中の状況と合わせながら、ベストなものを選ぶことが出来ると良いですね。


※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
岩本ゆり
(いわもと ゆり)
看護師・医療コーディネーター、NPO法人楽患ねっと副理事長。楽患ナース株式会社取締役。1995年東京医科大学病院産科病棟、1999年東京大学病院婦人科病棟、特別室・緩和ケア病室を経て、2002年NPO法人楽患ねっと開設、2003年医療コーディネーター開業、現在に至る。
2008年フジサンケイ・大和証券グループ Woman Power Project 第7回ビジネスプランコンテスト優秀賞2003年日本看護協会広報委員就任。
主な著書は『あなたの家にかえろう』(共著、2006年)、『患者と作る医学の教科書』(共著、日総研出版2009年)など。

私は看護師として、患者さんが落ち込んだ時も、前向きな時も、患者さんの人生の傍らに寄り添い、その力となる存在であり続けたいと思います。読者の方々のご相談もお待ちしています。
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