ページの先頭です。

ホーム >> 福祉専門職サポーターズ >> 毎日更新 福祉マイスターへの道
福祉マイスターへの道 毎日更新

福祉コミュニケーションの基本~3.福祉コミュニケーションの3つの基本姿勢 (1)共感とは?

【Q】
 福祉コミュニケーションの3つの基本姿勢 (1)共感とは?

続きを読む

【A】
 よく誤解されるものに「同情」があります。同情は、他者の経験に対して、自分自身の同様の経験や理解を踏まえて自分の感情、気持ちを表出することで、どこまでも自分が中心にあります。
 これに対して「共感」は、対象者の立場を理解し、対象者の立場になって、対象者の想いや感情を捉えて自分の気持ちを振り返ってみることです。注意しないとならないのは、あまりにのめり込み過ぎてしまうと自分の感情と対象者の感情とが輻輳してしまい、区別がつきにくくなってしまうことです。そこで、「あたかも」自分が対象者であるかのような意識づけのうえで行われる感情の交感といった意義づけをする解説もあります。
 では、具体的にどのように対象者にその気持ちを伝えたらよいのでしょうか? 「私も同じような経験をしたことがあるのでよく分かる」との言い方が通常の会話ではよく用いられますが、福祉の対象者は、支援者に行きつくまでの過程で追い詰められた状態にあることも多く、「わかったような」対応をされると返って反発することがあります。そこで対象者と同じ目線に立ったなら見えるであろうこと、感じるであろうことを用いたうえで、自分の経験や理解を合わせて、「このように感じているのですね」「このように捉えられるのですね」とその感じ方や見え方そのものを投げかけるようにするといった例示がよく挙げられます。

出典:都村尚子著『福祉コミュニケーション論-支援を必要な人が求めるもの、支援する人に必要なもの』中央法規出版


ページトップへ
文字の拡大
災害情報
おすすめコンテンツ
福祉資格受験サポーターズ 3福祉士・ケアマネジャー 受験対策講座・今日の一問一答 実施中
福祉専門職サポーターズ 和田行男の「婆さんとともに」
家庭介護サポーターズ 野田明宏の「俺流オトコの介護」
アクティブシニアサポーターズ 立川談慶の「談論慶発」
アクティブシニアサポーターズ 金哲彦の「50代からのジョギング入門」
誰でもできるらくらく相続シミュレーション
e-books