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福祉マイスターへの道 毎日更新

ケア会議の意義とは?

【Q】
 利用者を支援していくなかで、多職種の人が集まって「ケア会議」を行う機会がありますが、なかなかうまくいきません。ケア会議そのものの目的や意義などについて共通理解がはかられていないように思うのです。ケア会議にはどのような意義があるのか教えてください。

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【A】
 保健・医療・福祉サービスの舞台が病院や施設から地域に移行するにつれて、病気や障害をもった人々の生活や人生を支援するためには、多領域の多様な専門職や地域に住む人々の知恵と力を集めなければいけなくなっています。こうした作業を実現する具体的な方法が「ケア会議」です。
 ケア会議を「対象者支援を中心課題とする実務者の会議」ととらえたとき、次のような意義があると考えられます。
(1)事例に関する見立てと支援の手立てについて、担当者だけが一人で考えるのではなく、複数の人々が一緒に考えることができる。そのことによって、総合的で適切な判断が可能になるし、担当者の負担が軽減する。
(2)参加者それぞれが、自分が知らない領域の知識や技術を学ぶことができる。現代の対人サービスは多方面に専門分化しており、一人がすべての領域における情報をとらえることはほとんど不可能に近い。こうしたケア会議によって、最新の知識を具体的な形で知ることになる。
(3)サービス提供者同士のネットワークが形成される。ケア会議を機会に互いの存在や機能を知ることとなり、その後の協働作業に発展する。定期的に顔を合わせるようになると、さらにネットワークが強まり、互いの利用が容易になる。
(4)参加者同士の情緒的支え合いが生まれる。対人サービス業務は、必ずしも常時肯定的フィードバックを受けるわけではなく、ストレス性の高い業種である。また、必ずしも上司や同僚に肯定的に支持されるわけでもない。ケア会議の中で、専門職同士の立場で努力を認められる体験は、対人サービスに携わる者にとって大切である。
(5)ケア会議の場面が職員の研修機会となる。対人サービスにおける現任教育は、事例から学ぶことが基本である。事例を丁寧に検討するケア会議において、指導者の助言、他職種の意見などを得ることによって、自分の視点や行動を修正する機会となる。
(6)事例を取りまく地域の課題を発見する機会となる。事例の見立てと手立ての検討を丁寧に行うことから、事例を取り巻く環境の不足や不備が見えてくるし、今後どのような環境整備をするべきかが具体的に把握できる。

出典:野中猛・高室成幸・上原久著『ケア会議の技術』中央法規出版、2007年


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