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福祉マイスターへの道 毎日更新

公正・中立な立場を守るには

【Q】
 ケアマネジャーは公正・中立な立場に立って支援しなければならないとされます。その通りだとは思いますが、併設のサービス事業所を利用するように法人から指示されることもあります。どのように公正・中立な立場を守ればいいのでしょうか?

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【A】
 いわゆる「抱え込み」といわれるものです。本来的なケアマネジメントでは、対象者のニーズにかなった社会資源を調整する必要があります。そのうえで求められる理念が、「公正・中立」な立場でのケアマネジメントなのです。
 しかし、それを実現するには利益に左右されない環境が整わなければなりません。ほとんどのケアマネジャーは母体の事業者(法人)に雇用され、そのなかのケアマネジメント部門という形態が多いでしょう。それ自体は問題ではありませんが、事業所に利益をもたらすための存在とみなされると問題が生じます。
 もちろん利益自体は大切なことです。しかしもっと大切なのが利益を得るための方法です。ケアマネジメントは、事業所の利益を追求する手段ではありません。昨今、母体法人の利益追求の方針についていけず、独立して自ら居宅介護支援事業所を立ち上げるケースも見られます。独立運営は、収入の面で厳しい状況にあるのですが、今後に向けた公正・中立なケアマネジメントの実現のためには、まず必要な手段であるといえます。

出典:能本 守康著『改訂 初めて学ぶケアマネジメントテキスト』中央法規出版、2009年


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