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福祉マイスターへの道 毎日更新

夜尿が続く

【Q】
 小学校教員です。5年生の男の子ですが、保護者から、実はなかなかおねしょが治らず困っており週2、3回は失敗するとのことを聞きました。修学旅行などの行事も控えており対応を心配しています。

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【A】
 まず、おねしょで一番傷ついているのは子どもですから、決して叱ったり責めたりしないことが大切です。夜中に起こしてトイレに行かせても、本人が自分で起きてトイレに行くのでなければ根本的な解決にはなりません。
 おねしょが治らない原因の一つとして、水分摂取に問題があることがあります。尿を濃縮する作用のある抗利尿ホルモンは夜間寝ている間に多く分泌されるのですが、おねしょをする子どもはこのホルモンが夜間に十分分泌されていないことがあります。特に夜間の水分摂取が大すぎるとリズムがつきにくくなるので、水分は朝昼に重点的に取って夕方以降は控えることでホルモン分泌を促すことができます。
 また、一晩のうちに2、3回おねしょをしたり、冬など冷える季節におねしょが多い場合、膀胱の働きがまだしっかりしていなくて尿をうまく貯められないことが原因になっていることがあります。そういう場合はおしっこをできるだけ我慢して貯められるように訓練したり、夜間冷えないように着こんで寝かせるなどの工夫をしてみるとよいでしょう。
 いずれにしても、小学校高学年になってもおねしょが治らない場合は本人の心理的負担も大きくなってきますし、他の病気が隠れていることもありえます。保護者には夜尿を専門にしている小児科医への相談をすすめたほうがよいでしょう。

出典:巷野悟郎監修、こどもの城小児保健部編『知りたい! 子どものからだと心 身近なQ&A』中央法規出版、2001年


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