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福祉マイスターへの道 毎日更新

社会資源の開発

【Q】
 社会資源の開発はどのように行えばいいのでしょうか?

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【A】
 社会資源は幅広いものを包含する概念ですが、ケアマネジメントでいう社会資源の開発とは、フォーマルサービスとインフォーマルサービスの開発を指す、という理解でいいでしょう。
 フォーマルサービスの開発とは、もちろん「ケアマネジャーが土地を買ってデイサービスを作る」などということではありません。デイサービスの必要性を行政機関に提言したり、あるいは、既存の社会資源の機能が十分でない場合に、サービス機関の担当者と共に苦情の原因を考えサービスを改善していけば、事業所の質も向上し、結果的に良質な社会資源を開発したことになるのです。
 一方、インフォーマルサービスとは、ボランティア団体をはじめ、地域住民による支え合い運動、友人・知人の協力、親類・家族の支援までが含まれます。対象者に対して何が必要なのかを判断し、それが存在しないときに、あるいは存在していても機能を有していないとき、ケアマネジャーは開発に向けての働きかけを行います。
 例えば1人暮らしの対象者が退院して安否確認などが必要であれば、本人の同意に基づき近隣を訪問し見守りのお願いをすることができます。このような交渉を、例えば両隣や向かい側の家に行えば、3軒の住民によるインフォーマルネットワークが確立されます。そして、他の家に同じような状況の方が現れたときにも、次は自発的に見回り活動を行ってくれるかもしれません。そうすれば、立派な住民ボランティア組織の確立です。こういった地道な活動がインフォーマルサービスを開発し、地域全体を発展させていくのです。


出典:能本 守康著 『改訂 初めて学ぶケアマネジメントテキスト』 中央法規出版、2009年

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