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福祉マイスターへの道 毎日更新

ケースアドボカシーとクラスアドボカシー

【Q】
 利用者の代弁がケアマネジャーの役割としていわれることがありますが、代弁とはどのようなことなのでしょうか?

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【A】
 前回に引き続いて、アドボカシーの機能を役割に分けて見てみましょう。
・ケースアドボカシー
 ケアマネジャーは対象者に向かい合って支援します。その場面のなかでアドボカシー機能も用いられます。例えば、対象者の気持ちを十分に理解したうえで、サービス提供機関にその思いを伝えます。どのような期待をもっているのか、どのようなことを不安に思っているのかなどを伝え、提供側の理解を得て、円滑にサービスが開始されるようにします。 このように対象者ごとに個別に行われるアドボカシー機能を「ケースアドボカシー」と呼んでいます。
・クラスアドボカシー
 ケースアドボカシーに対し、特定の対象者に限らず広く意見を主張し、地域の状況や制度を改善・改革していくという機能もアドボカシーにはあります。例えば、行政に対し制度の不備から不都合が生じている現状を訴え、制度を改善していくとか、不足している社会資源の必要性を訴え、新たに加えていくなどの働きかけを行います。これらの結果、不特定多数の対象者の権利が擁護され、行使できるようになるのです。このようなアドボカシー機能を「クラスアドボカシー」と呼んでいます。


出典:能本 守康著 『改訂 初めて学ぶケアマネジメントテキスト』 中央法規出版、2009年

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