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加齢による性機能の変化は?

【Q】
 年を重ねると心身の機能は低下しますが、性機能も低下するのですか?性機能には、どのような変化がみられるのでしょうか?

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【A】
 男性の場合、30代から男性ホルモン(テストステロン)の分泌が減少し始め、50代半ばでは20代に比べて半減します。また、加齢とともに神経の伝達速度が遅くなり、血管の反射も鈍ります。そのため、男性の性機能は50代から低下が始まります。
 性反応にも次のような変化がみられます。
 (1)平均して勃起力は弱くなり、勃起するのにも時間がかかるようになる、(2)射精に時間を要し、精液量が減少し、それに伴う快感も減少する、(3)射精後、時間単位で次の性交が可能だったのが、不反応期が長くなる、(4)必ずしも射精しなくても満足できるようになる、などです。
 女性の場合は、50歳前後で閉経し、劇的に受胎能力が失われます。閉経後は女性ホルモンの減少により、膣粘膜や外陰部の皮膚が萎縮し薄くなり、膣腔全体の拡張性も減退します。そのため、性的に興奮しても膣潤滑液の分泌に時間を要し、分泌量も減少します。また、オルガズム反射は鈍くなります。このため、50代半ば以降は性交痛を訴える人が多くなります。
 個人差などはあるものの、男女ともに性機能が低下していくという知識を持っておく必要があります。
なお、さらに詳しく高齢者の性とその対応について学びたい方は、出典をご覧ください。


出典:荒木乳根子 著『基礎から学ぶ介護シリーズ Q&Aで学ぶ 高齢者の性とその対応』中央法規出版、2008年

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