誌上ケース検討会 第110回 地域での自主勉強会の持ち方について (2009年8月号掲載)

2026/08/04

このコーナーは、月刊誌「ケアマネジャー」(中央法規出版)の創刊号(1999年7月発刊)から第132号(2011年3月号)まで連載された「誌上ケース検討会」の記事を再録するものです。
同記事は、3人のスーパーバイザー(奥川幸子氏、野中猛氏、高橋学氏)が全国各地で行った公開事例検討会の内容を掲載したもので、対人援助職としてのさまざまな学びを得られる連載として好評を博しました。
記事の掲載から年月は経っていますが、今日の視点で読んでも現場実践者の参考になるところは多いと考え、公開することと致しました。


スーパーバイザー

奥川 幸子
(プロフィールは下記)

 

事例提出者

Bさん(居宅介護支援事業所・介護福祉士)

 

事例の提出理由

 地域で4年ほど前から居宅介護支援事業所のケアマネジャーの勉強会を行っています。少しずつ内容は進化してきていると感じていますが、事例の見直し・コンサルテーション的な内容で終わることが多く、今後もう少し深い気づきが得られるようにはどんなことを行い、どう進めていったらよいのか悩んでいます。私が司会を務めたある日の事例検討の様子をまとめましたので、助言をいただければ幸いです。

 

勉強会の概要

・4年ほど前にCケアマネ(女性、MSW10年、施設相談員5年、ケアマネジャー8年)が声をかけて始まる。
・毎月1回、平日の19時~21時に開催。参加者は少ないときで5~6人、多いときで15人程度。平均すると毎回10人前後が参加している。
1年目:支援で困ったことを話したり、相談する場として開催。
2年目:面接技術やソーシャルワークについての文献を読んだ後、事例検討を行う。
3年目:事例検討が定着し、毎月の提出者を決めて行うようになった。
事例検討の方法:司会は呼びかけ人のCさんとケアマネ歴の長いDさん(女性)、Eさん(男性)と私(B)の4人が持ち回りで担当。メンバーは4~5人のグループをつくり、どんな質問をするか話し合ってから質問を行うようにしている。
参加者の基礎資格:介護職が7割、医療関係出身者(看護師・MSW・薬剤師)が3割。

 

ある日の事例検討の様子

①事例提出者のプロフィール
Aさん:56歳・男性。40代前半まで一般企業に勤めていた。その後、介護職に転じ、特別養護老人ホームや老人保健施設でケアワーカー、相談員を務める。ケアマネジャーは3年目。やや思い込みが強く、頑固なところがある。


ここから先は、誌面の PDFファイル にてご覧ください。


プロフィール

奥川 幸子(おくがわ さちこ)

対人援助職トレーナー。1972年東京学芸大学聾教育科卒業。東京都養育院附属病院(現・東京都健康長寿医療センター)で24年間、医療ソーシャルワーカーとして勤務。また、金沢大学医療技術短期大学部、立教大学、日本社会事業大学専門職大学院などで教鞭もとる。1997年より、さまざまな対人援助職に対するスーパーヴィジョン(個人とグループ対象)と研修会の講師(講義と演習)を中心に活動した。主な著書(および共編著)に『未知との遭遇~癒しとしての面接』(三輪書店)、『ビデオ・面接への招待』『スーパービジョンへの招待』『身体知と言語』(以上、中央法規出版)などがある。 2018年9月逝去。