誌上ケース検討会 第104回 母娘がともに難病をもつ2世代同居世帯への支援を考える (2009年2月号掲載)

2026/05/12

このコーナーは、月刊誌「ケアマネジャー」(中央法規出版)の創刊号(1999年7月発刊)から第132号(2011年3月号)まで連載された「誌上ケース検討会」の記事を再録するものです。
同記事は、3人のスーパーバイザー(奥川幸子氏、野中猛氏、高橋学氏)が全国各地で行った公開事例検討会の内容を掲載したもので、対人援助職としてのさまざまな学びを得られる連載として好評を博しました。
記事の掲載から年月は経っていますが、今日の視点で読んでも現場実践者の参考になるところは多いと考え、公開することと致しました。


スーパーバイザー

高橋 学
(プロフィールは下記)

 

事例提出者

Nさん(居宅介護支援事業所・看護師)

 

クライアント

Aさん・84歳・女性

 

事例の概要

病名:多系統萎縮症
家族状況:2世帯住宅の1階部分に夫(Bさん)と居住。夫は86歳、脊柱管狭窄症で要介護2。
 2階には今年65歳を迎える長女夫婦が居住。長女は筋強直性ジストロフィー症にて要介護4。長女の夫(Dさん・69歳)は自立だが、長年にわたる介護による腰痛症がある。
生活歴:19歳で結婚。夫は銀行勤務。結婚と同時に現在の場所に住み、翌年長女を出産。忙しい夫を支えながら専業主婦として家事・子育てに専念。長女は大学卒業後も自宅から仕事に通う。35歳のときに結婚。同時に2世帯住宅に建て替え、長女の夫(Dさん)も同居となる。
 4年後、長女Cさん(当時39歳)が突然、筋強直性ジストロフィー症を発症。母であるAさんと夫のDさんが支えとなる。その15年後、今度はAさんが多系統萎縮症を発症する。
ケアマネジャーの介入経路
 前任のケアマネジャー(別事業所に所属。以前から顔見知りではあった)より突然電話がかかり、引き継ぎの依頼を受ける。


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プロフィール

高橋 学(たかはし まなぶ)

1959年生まれ。早稲田大学大学院博士後期課程満期退学。東邦大学医学部付属大森病院、北星学園大学を経て昭和女子大学大学院福祉社会研究専攻教授。専門は、医療福祉研究、精神保健福祉学、スーパービジョン研究、臨床倫理など。