誌上ケース検討会 第91回 統合失調症と精神発達遅滞をもつ50代の入院患者への支援とアセスメントを考える (2007年12月号掲載)

2025/11/11

このコーナーは、月刊誌「ケアマネジャー」(中央法規出版)の創刊号(1999年7月発刊)から第132号(2011年3月号)まで連載された「誌上ケース検討会」の記事を再録するものです。
同記事は、3人のスーパーバイザー(奥川幸子氏、野中猛氏、高橋学氏)が全国各地で行った公開事例検討会の内容を掲載したもので、対人援助職としてのさまざまな学びを得られる連載として好評を博しました。
記事の掲載から年月は経っていますが、今日の視点で読んでも現場実践者の参考になるところは多いと考え、公開することと致しました。


スーパーバイザー

高橋 学
(プロフィールは下記)

 

事例提出者

Jさん(精神科病院・PSW)

 

提出理由

 統合失調症・精神発達遅滞という疾患・障害を抱えている54歳のクライアント・Aさん。一緒に暮らしていた母親が入院したことで、生活コントロールが難しくなり、問題行動の症状出現に至った。家族・親戚関係も不良となっている現状がある。いずれ退院支援を行い、生活の再構築に向けて支援していくことが予測される。長期化しているケースでもあるため、これまでの経過をまとめ、本人像をとらえ直し、Aさんが病気をもちながらも生活していくために必要なことを整理し、今後の支援に活かしたいと思い、事例を提出させていただきました。

 

クライアント

Aさん(54歳・男性)
◆診断:統合失調症、精神発達遅滞(IQ47~60)


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プロフィール

高橋 学(たかはし まなぶ)

1959年生まれ。早稲田大学大学院博士後期課程満期退学。東邦大学医学部付属大森病院、北星学園大学を経て昭和女子大学大学院福祉社会研究専攻教授。専門は、医療福祉研究、精神保健福祉学、スーパービジョン研究、臨床倫理など。