「看護の日」イベント「KANGO部!」開催 若い世代へ看護の魅力を発信
2026/05/21
近代看護の礎を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日である「看護の日(5月12日)」にちなんで、厚生労働省と公益社団法人日本看護協会は5月10日、看護の魅力を伝えるイベント「KANGO部!」を開催した。連続テレビ小説『風、薫る』(NHK)で主人公の一人を演じる俳優の見上愛さんをスペシャルサポーターに迎え、看護職を目指す若年層に向けてエールを送った。当日の様子は、公式YouTubeチャンネルでアーカイブ配信されている。
⇒アーカイブ配信は こちら
看護の仕事の価値を知ってほしい
イベントの冒頭では、厚生労働省の森光敬子医政局長が登壇し、上野賢一郎厚生労働大臣からの挨拶を代読した。上野厚労相は挨拶の中で、医療現場で日夜患者を支える看護職への深い感謝を表明するとともに、「チーム医療のキーパーソンとして人々の生命と生活を支える看護職の役割は、重要性を増している」と話した。
また、日本看護協会の秋山智弥会長は、看護の日や看護週間について「看護に興味のある方や将来の進路として考えている方に、看護の魅力や可能性を知っていただくために開催している。今日をきっかけに、看護の仕事の価値を感じてほしい」と述べ、若い世代に期待を寄せた。
「観察」の重要性を語るスペシャルトークセッション
第1部のスペシャルトークセッションに登場した見上さんは、現在放送中のドラマ『風、薫る』で、明治時代に近代看護学を学び、看護の世界で奮闘する主人公・一ノ瀬りんを演じている。見上さんは、ナイチンゲールの言葉のなかで「オブザーブ(Observe;観察)」という言葉が印象に残っているとし、「りんたちは、観察という言葉と出会い、看護の看は手を使って目を使って患者さんを見ることと知り、看護の基本はまず患者さんを観察することなんだと改めて知ることができた。そこを大事に今も演じている」と話した。
秋山会長は「患者さんを注意深くオブザーブしていれば、患者さんが困ることを先回りして気づくことができる。それが回復力を高めることにつながる。そのために何をなすべきか、看護師はいつも悩みながら、精いっぱい看護をしている」と述べた。
また、見上さんは演じるなかで「シーツの敷き方」に苦戦したエピソードを披露し「何度も練習を重ねたが、看護師の皆さんのように、一人で素早くシワなく仕上げるのは難しかった」と話すと、秋山会長はベッドメイキングが得意として「見上さんにお見せしたい」と応じて会場の笑いを誘った。
「忘れられない看護エピソード」受賞作品発表
続いて、看護職から現場での体験やストーリーを募集した2026年度「忘れられない看護エピソード」の受賞作品を発表。最優秀賞は「その言葉は、誰のため?」(岡部卓也さん)、優秀賞は「看護師としての財産」(齋藤芳理子さん)、「靴を履かせる看護」(若杉英典さん)が受賞した。受賞作品は 日本看護協会ホームページ より見ることができる。
現役学生が伝える看護の魅力
第2部では、現役の看護学生や教員によるトークセッション「見つめる、その先のわたしへ」が行われ、大学の保健医療学部看護学科で学ぶ看護学生に密着取材したVTRが紹介された。
登壇した看護学生の2人は、「本気で勉強して患者さんのためになりたいと努力し、患者さんに変化があったときは達成感ややりがいを感じることができる。ぜひ皆さんにも達成感を感じてほしい」「看護は正解がないものなので、自分自身の看護を極めていきたい」と看護のやりがいを語り、看護の道を目指す若者へメッセージを送った。
最後に、司会を務めたタレントのハリー杉山さんは「看護師の皆さんは社会のヒーローであり、なくてはならない存在。最大のリスペクトを」と締めくくった。

左より かんごちゃん、秋山会長、白旗花菜さん(看護学生)、土屋柚貴さん(同)、小泉麗さん(教員)、ハリー杉山さん
