◎社会福祉士 わたしの合格体験記(第4回)
2025.10.20

社会福祉士国家試験の受験体験談をご紹介!
◎ペンネーム:くりさん
「最後の写真はクイズです。当ててみてください」
誰かの役に立てる仕事に
私には「憧れの職業」がありました。しかし、将来を考えたとき、それと同時に「誰かの役に立てる仕事に就きたい」という思いもあり、福祉を学べる大学に進学しました。 そこで社会福祉士という資格を知り、大学4年間を有意義に過ごすべく、資格取得を目指すことにしました。
本格始動は大学4年の10月
大学3年生から毎週小テストがあり、4年生では国家試験対策の講座も定期的に行われていました。しかし、卒業論文の執筆にかかりきりになってしまったため、本格的に勉強を始めたのは4年生の10月になってからでした。
まずは過去問を繰り返し解いて、間違えた問題や知識に不安がある部分は参考書に戻って復習しました。その際、ノートに要点をまとめて赤シートで隠しながら、効率よくインプットすることを心がけていました。
たまたま残っていた当時の写真です
単語の近くに参考書のページ数や過去問の問題番号を書いておくと
復習する際に参考書に戻りやすいのでおすすめです!
集中力と勉強時間を少しずつアップ
高校・大学受験の勉強では当たり前にできていたはずの「集中して長時間勉強すること」が大学生になってからあまりなかったので、最初は集中力が続かず、苦労しました。
はじめのうちは通学で電車に乗っている時間を勉強にあてたり、大学で友人と勉強したりすることで少しずつ勉強時間を確保し、徐々に国家試験モードに切り替えていきました。また、勉強を習慣づけるために、けあサポの「今日の一問一答」を解くことを日課にしていました。実は、せっかく覚えた知識を忘れてしまうのはもったいない!という気持ちから、社会人になった今もその日課は続けています(笑)。
模試は丁寧に解き直し
模擬試験は3回受験しました。合格ラインに届くときもあれば届かないときもありましたが、点数はあまり気にせず、それよりも丁寧に解き直しをして、知識が足りない部分は参考書に戻り、ノートにメモをしてインプットすることに重点を置いていました。
直前対策は「知識の完成」
過去問は繰り返し解いて答えを覚えてしまったので、参考書や自分で作ったノートの覚えきれていない部分をひたすら覚えるようにしていました。特に不安なところには付箋を貼り、覚えたら剝がすという作業を繰り返して知識の完成度を高めていきました。
あとは、変わらず友人と大学に集まって勉強していました。問題を出し合ったり、不安な気持ちを共有し励まし合ったりできたので、私には向いていた勉強法だったと思います。
試験当日と合格発表
試験会場が偶然にも自分の通う大学だったので、試験には落ち着いて臨むことができました。反面、試験時間のほうは思ったよりもぎりぎりでした。模試ではいつも時間が余っていたのに、本番では事例問題を丁寧に読み過ぎたようです。試験は開始から一定時間が経過すると途中退室が可能で退室する人もいましたが、周りのことは気にせず集中力を保ち続けるように意識しました。
試験が終わって家に帰るとけあサポの解答速報が出るのを待ち、震える手で自己採点を行いました。例年の合格基準である6割は超えたのでひとまずほっとしました。
1か月後の合格発表をスマホで確認し、自分の受験番号を見つけたときは、国家試験の勉強だけでなく授業や実習など4年間のすべての頑張りが報われた気がして、心から嬉しく思いました。
友人や家族など、周囲の応援が大きな力になっていました!
過去問アドバイス
過去問は繰り返し解いていると、5つの選択肢の並びや出てくるフレーズでなんとなく答えがわかってしまうようになります。正解して終わりではなく、選択肢1つひとつを〇×問題と捉え、どこが正しくてどこが間違っているかを説明できる状態にすることが過去問の効果的な勉強方法だと思います。
いろんな道があります
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。最後に私の正体を明かしますと、今年の国家試験で社会福祉士の資格を取得し、4月から中央法規出版に入社した新卒1年目の社員です。そして、冒頭の「憧れの職業」は、小さい頃から好きだった「本を作る仕事(出版社の編集者になること)」でした。現在は大学で学んだ知識を活かし、念願の編集者として、社会福祉の分野の書籍を制作しています。
もし福祉系の大学に通う方がこの文章を読んでくださっていたら、実習や国家試験の受験勉強で得た経験や知識は、福祉現場だけでなく、出版業界をはじめとする様々な分野で必ず活きるということをお伝えしたいです。
国家試験は範囲が広く覚えることがたくさんあって大変だと思いますし、模試の結果や周囲との比較で落ち込むこともあるかと思います。それでも、社会福祉士の資格を持っている意味はとても大きいと思います。陰ながら応援しています!
国家試験が終わってからはたくさん遊びに行きました!
さて、ここはどこでしょう?