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コーソクくん、福祉サービスを歩く withステッキ

<連載15> 障害者就労支援センターにいってきたゾ その2

 就労といえばハローワークですよね。でも、障害者が仕事を探す場合、ハローワークだけではなかなか対応しきれない。そこで今回、取材させていただいた三郷市障害者就労支援センターのような機関の出番となります。
 障害者就労支援センターは、各市町村に置かれていて、社会福祉法人やNPO、社会福祉協議会などいろいろなところが運営しています。三郷市の場合は、行政直営。そこで今、同センターが着々と進めているプランの一つが、三郷市役所内の業務の一部を発達障害や精神障害を持つ方たちに実習生として担ってもらおうというモデル事業です。

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 同センター主査の五十嵐直樹さんは、「“隗より始めよ”で、まず市役所が障害者雇用のモデルにならなくては説得力がないでしょう? 実績を出して、『おなさけで障害者のために仕事をくださいというわけではない。チャレンジ雇用でぜひ御社のメリットを検証させてください』と企業にアピールすることができます」と話します。

 
 例えば、企業において残業が発生しても、正規社員だと通常より高い時給を支払わなければならないことが多いけど、業務をワークシェアして障害者が担えば、時給も低め。効率化、コスト化に貢献できるわけなんですね。

 五十嵐さんら同センター職員の重要な仕事の一つは、雇用企業の開拓です。日頃から新聞のオリコミ広告やハローワークの一般求人もチェック。『この仕事は環境さえ整えば、障害のある人もできそうだな!』とピンとくると、法定雇用率の対象企業でなくても、迷わずアプローチします。でも『話を聞きましょう』と言ってくれる企業もまだそう多くないそうで、訪問の約束を取りつけたら、まず「ヤッタ!」。
 
 「雇用するにも、障害があるが故に出てくるいろいろな課題にどう対応したらいいのかわからず、心配だと言う企業さんは多いです。また『かつて障害のある方を雇用したが相談先も何もなく、困った』というお話もよく聞きます」
 そこで五十嵐さんは、昔と違い、今は就労支援のシステムがあることをしっかり説明するのだそうです。

 「障害者就労支援センターは、当事者への支援だけ推し進める機関だと受け取られがちですが、雇用側の支援も絶対必要です。両者の中間に立つ視点がなければ障害者雇用の支援は成立しないと考えています」
 
 とにかくボクも含めて仕事をみつけたいのです。

次回に続きます。

写真1

三郷市障害者就労支援センターの五十嵐直樹さん。
アウトリーチの大切さを熟知している方です





 次回の更新予定は1月25日(金)です。


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プロフィール
コーソクくん
(脳梗塞& 高次脳機能障害)
1951年生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてAV機器評論を行う。著書は約30冊。2008年に脳梗塞を発症し、半身マヒに。2009年、急性硬膜下血腫で手術。埼玉県三郷市にて高次脳機能障害と共存しながら新たな暮らし方を模索中。

*コーソクくんの旧連載(『ボクは高次脳機能障害』)をご覧になりたい方はこちら

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