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コーソクくん、福祉サービスを歩く withステッキ

<連載14> 障害者就労支援センターにいってきたゾ その1

 12月5日の東京新聞に「京都市を訪問中の天皇、皇后両陛下が障害者の就労支援施設『太陽の家』を訪問し、入所者らを激励された」という記事が載っていました。同じ日の朝日新聞には「発達障害者 企業につなぐ──コミュニケーション力を鍛え、80人就職──」という記事も。両陛下が訪問した「太陽の家」をホームページで検索すると、オムロンが始め、ソニー、ホンダ、富士通エフサス、その他の大手企業も加わって設立している。さまざまな障害を持つ人が訓練を受け、雇用または就労や生活支援がされているすばらしいシステムです。

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 障害者に関する法律にはさまざまなものがありますが、障害者福祉サービスの利用を定めたのが障害者自立支援法。2012年6月には障害者のさらなる地域社会での共生を目的に障害者総合支援法が成立しました。来年4月以降、施行されることになっていますが、衆議院議員総選挙の結果によっては、この法律の行方がわからなくなってしまうかも……?
 それはさておき、社会生活を送りにくい障害者にとって、就労は難しい。そこで就労、あるいはクリエイティブな活動を支援するための施設が地域にはいくつかあります。

 今回おじゃましたのは三郷市障害者就労支援センターで、「三郷市立ワークセンターしいの木(就労継続支援B型の事業所)」内にあります。というよりも、間借りしている形だそう。でも来春には「しいの木」と一緒に近所に移転が決まり、新しい建物ができあがるとのこと。現在、就労支援センターの「就労準備支援室」は、狭めの部屋なのですが、今度は相談室、事務室とともに確保できるので、もうちょっとゆったりになりそうです。

 就労希望者は、一人一人にあった相談や求職の支援を受けますが、そのなかに「就労準備支援室」に通う人もいます。この就労準備支援は就労歴のある人が対象で、必要な生活習慣やビジネスマナー、グループワークなどの訓練を行いながら、就職活動を進めていきます。準備が整ったら、最初はその人にできる基礎的な仕事から始めます。まずは企業での職場実習からはじまり、試用的な雇用期間を終え、OKとなると採用とはなるけど、正規社員としての雇用はなかなか難しいようです。多くは臨時雇用。つまりパートタイマーですね。

 非正規雇用には問題点もあるけれど、ワークシェアを含めた多様な雇用の形は、障害者が仕事を得るについて強みにもなりうるようですよ。
 この話、次回に続きます。

写真1
就労準備支援室で訓練作業をしています
三郷市障害者就労支援センター
〒341-0025 埼玉県三郷市茂田井9
ワークセンターしいの木内
電話 048-953-1521


 次回の更新予定は12月28日(金)です。

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
コーソクくん
(脳梗塞& 高次脳機能障害)
1951年生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてAV機器評論を行う。著書は約30冊。2008年に脳梗塞を発症し、半身マヒに。2009年、急性硬膜下血腫で手術。埼玉県三郷市にて高次脳機能障害と共存しながら新たな暮らし方を模索中。

*コーソクくんの旧連載(『ボクは高次脳機能障害』)をご覧になりたい方はこちら

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