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コーソクくん、福祉サービスを歩く withステッキ

<連載4> 初めての車いす外出 その2

 入院するとよく車いすがあてがわれますよね。病院内をコロコロと転がす。以前、ボクが入院した時は、杖歩きができていたので、釈然としなかった。重い障害やケガがなくても、車いすでの移動が必要なんだろうか、と。
 ボクは、車いすは面倒なので、病院内をペタペタと裸足で歩いていたら、看護師さんに注意されました。どうして!? 車いすはハンディキャップを補うための道具だけど、それを使うより自分の足で床をしっかり踏みながらのほうが、よほど安定した移動ができると思ったのに……。

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 それでも実際自分で車いすを転がしてみると、院内は平らで廊下も長くてまっすぐ。意外にラクに走れました。しかし車いすに乗るだけで、世界がまるで違ってくるんですね。視界が変ると、周りの感覚も変わる。熾烈なのは、食後のトイレ争いで、用を足そうとしていると、車いすのおじさんが頭からトイレに向かって突っ込んでくる。恐い。巨大なおじさん顔のパンプキンが宙を飛んでくるようでした。


 今、ボクも車いすを見直す状態になり、車いすの勉強と、練習を始めています。高次脳機能障害だってゆっくりと時間をかければ理論や使い方が頭に入るのです。いつまで記憶が保持できるかはわかりませんが。

 改めて向き合ってみると、車いすってけっこう奥が深いんですね。
 車いすは、日本ではなぜかフォールディング(折りたたみ) 型。欧米ではリジット(固定) 型がメインとなっているそうです。車いすバスケットボールなどで使われているのがリジット型。見分けるのは簡単です。ボディの下にX型のフレームがついているのがフォールディング型、ないのがリジット型です。

 フォールディング型は、X部分をパタンと閉じることができます。収納時には幅が半分位になり、置き場所をとらない。フォールディング型は病院や量販店等に並べられていますね。いかにも身障者に親切というふりをした、ジャパニーズ・標準タイプですね。
 でもシートが大きかったり、たわんでいたりすると、姿勢が悪くなってうまく転がせない。自分の体にフィットするお洒落な“マイ車いす”を持っている人は、まだ少ないようですね。

標準型の車椅子

標準型の車いす。
座面の下が X状になっていて折りたためる。
できれば背もたれや座面など自分に合わせて調節を

 海外では、ファッショナブルでスマートなリジット型車椅子が随分あるようですけど、日本ではスポーツ用以外あまり見かけませんね。これは道路や日本家屋のバリアフリー化が遅れているのも原因の一つかもしれません。

車椅子の写真
安全のため停車時には必ずブレーキをかける

コメント


こんにちは!
元気でやっていますか?
意見を聞いて、おもったのですが、院内と外では、違いますね。中では、スムーズに動けても外では大変な事が多いですね。バリアフリーといっても移動するのが、「ひとくろう」なんて・・・・・
便利なようで不便ですな。
実感として使用しよう?なんて思わないナ!


投稿者: 高次脳のなかま | 2012年07月19日 16:05

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
コーソクくん
(脳梗塞& 高次脳機能障害)
1951年生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてAV機器評論を行う。著書は約30冊。2008年に脳梗塞を発症し、半身マヒに。2009年、急性硬膜下血腫で手術。埼玉県三郷市にて高次脳機能障害と共存しながら新たな暮らし方を模索中。

*コーソクくんの旧連載(『ボクは高次脳機能障害』)をご覧になりたい方はこちら

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