今月のおはよう21 拘縮を予防・改善するケア ポジショニング・シーティングのポイント

2026/05/19

『おはよう21』2026年7月号から、特集(拘縮を予防・改善するケア ポジショニング・シーティングのポイント)の内容を一部ご紹介いたします。

 

拘縮は、介護職のかかわり方によって防ぐことができる一方、対応が適切でないと悪化してしまうこともあります。

 

今回の特集では、利用者が快適に過ごせるよう、ポジショニング・シーティングの基本を学び、拘縮の予防や改善のために、介護職が行うべきケアのポイントをまとめます。


拘縮のある人へのケアのポイント

拘縮予防のために押さえるべきポイントをまとめます。

 

① 指の付け根を軽く曲げて面で触れる

指を開いて、物をつかむように利用者に触れると、指先に力が入りやすく、内出血や皮膚剥離の原因になります。 望ましいのは、指を揃えて、指の付け根を軽く曲げる形です。
“面で触れる”ことで力が分散され、皮膚への負担が少なくなります。

なお、相手の身体を動かすときは、関節や骨が出ている部位を支えます。 筋肉などの柔らかい部分だと、動かしたときに手がずれて、介助者の手に余計な力が入ってしまいます。


② 背上げする前に身体の位置を合わせる

ベッドの背上げをするときは、背上げ軸と脚上げ軸の真ん中に股関節の位置を揃えておきましょう。
ベッドの足側に近い位置で背上げを行うと、背骨は無理に曲げられて、身体はずり下がり、痛みや皮膚のずれが生じます。 場所がわかりにくいときは、カラーテープなどで目印をつけるとよいでしょう。

下肢の拘縮などで、膝とベッドのひざ軸が合わないときは、脚の下にクッションを入れて、臀部を押さえてから背上げをします。


③ 圧抜きで痛みを軽減させる

ベッド上で上方移動や背上げ・背下げを行うと、身体の下側の皮膚には剪断力(せんだんりょく)という「ずれの力」がかかります。
そのままでいると拘縮や褥瘡を引き起こすため、必ず圧抜きをします。
皮膚とマットレスの間に手を入れ、圧を取り除きましょう。
その際は介護用のマルチグローブを使うとスムーズです。

マルチグローブがなければ、身体を左右に傾けて皮膚とマットレスを離します。
このとき、踵や頭・背中の真ん中まで圧抜きできていないことが多いので、気をつけましょう。


④ 体位変換では各体位の時間を均等にする

体位変換を行うことで、褥瘡の予防だけでなく、特定の筋肉ばかりが緊張し続けないようにする(拘縮予防)効果があります。
自力で寝返りができない利用者には、一定の時間で体位変換を行いますが、右→上→左→上→右→上…と行うと、左と右に比べて上(仰向け)が多くなり、背中側の緊張が強くなってしまいます。
特定の体位に偏らないように、各体位の時間を均等にしましょう。


続きは本誌でご覧いただけます。

 

執筆

1~3章:中村和人(渋谷区かんなみの杜・渋谷、理学療法士)
4章:田中義行(株式会社大起エンゼルヘルプ 介護事業部 部長補佐)


以上は、『おはよう21』2026年7月号の特集の内容の一部です。このほかにも本誌では、下記のトピックを取り上げ解説しております。ぜひお手に取ってご覧ください。

 

特集

拘縮を予防・改善するケア
ポジショニング・シーティングのポイント

1 要注意! 拘縮悪化の兆候を知ろう
2 拘縮を予防するための基本姿勢
3 拘縮のある人へのケアのポイント
4 拘縮ケアの考え方を整理する


『おはよう21 2026年7月号』

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