ケアマネジャーの仕事ってどんな内容? Vol2.ケアマネジャーの1か月

2025/10/09

本コーナーは、介護支援専門員実務研修受講試験を突破された皆さん、あるいはこれから受験を考えている皆さんにケアマネジャーの仕事内容について紹介するコーナーです。
実際にケアマネジャーとして働く前に、ここで具体的なイメージを先取りしましょう。


ケアマネジャーの業務の1か月の流れ

 1か月の流れとしては、ある程度ルーチン化している部分があります。大きく分けて、月の上旬は給付管理(訪問介護、デイサービスなど各サービス事業所から送られてくる実績をパソコンに入力し、国保連(国民健康保険団体連合会)に請求する業務)、中旬はサービス利用票の作成とモニタリング訪問、下旬は各サービス事業者へのサービス提供票の送付、などが挙げられます。
 以上のルーチン業務をこなしつつ、1日の流れでも紹介したように、利用者の状態の変化に応じアセスメント、ケアプラン作成、サービス担当者会議、各事業者との連絡調整、入退院に伴う支援などを随時行います。

 

1か月の流れ(1例)

 

上旬

・給付管理業務
・要介護認定更新申請(の代行)
・ショートステイの申込み

 

中旬

・サービス利用票の作成・送付
・モニタリング
・認定調査

 

中旬~下旬

・サービス提供票の送付
・認定更新を踏まえたサービス担当者会議
・翌月の準備

 

時期関係なく

・サービス調整
・新規相談対応
・状態変化、サービス変更等のサービス担当者会議


月の前半・後半は事務処理メイン、中旬に利用者と向き合う

 紹介した業務以外にも新規の利用者への対応や緊急時の対応などもありますので、スパッと分けることはできませんが、ざっくりと分けるなら、前半と後半は給付管理等の事務処理をメインに行いつつ、少し落ち着く中旬から下旬にかけてモニタリングやサービス担当者会議などを予定していくのが一般的な流れとなります(月間を通じて相談業務は行います)。
 さらにここに、事例検討会や地域ケア会議への出席、研修会、勉強会への出席といった関連業務から情報収集、場合によっては営業活動まで、多くの業務をこなします。ケアマネジャーとしての最初の1歩は、こうした多岐にわたる業務のスケジュール管理をしっかりと行うことから始まっていくのです。
 冒頭でも触れましたが、ここで紹介しているのは、一般的なケアマネジャーの1か月の例です。最初からこんなにスムーズに1か月を運ぶのは難しいかもしれません。 Vol.1 で紹介した1日の流れを掴めるようになれば、次第に1か月の仕事の流れも掴めてくることでしょう。
 焦らず、じっくり積み上げていきましょう。


ケアマネジャーのスケジュール管理に役立つ一冊!