先輩ケアマネジャーからのアドバイス! 第8回:K・Mさん(居宅介護支援事業所(神奈川県)・ケアマネジャー)後編

2025/10/09

難関を突破して晴れてケアマネジャーの資格を取得した後、実務研修やケアマネ業務がスタートするまでの間にどのようなことを準備しておくとよいのでしょうか。
先輩ケアマネジャーがどのようなことを実践していたのか、お話をうかがいました。


実務研修で苦労したことなどはありますか?

 研修中に最も苦労したのは、ケアプランなどを書く際の言葉の使い方です。初めのうちは、どのような表現で文章にすればよいかわからず、言葉もなかなか思い浮かびませんでした。ですが、研修中だからこそ、先生やファシリテーターの方を頼り、どんどん質問して、学んでおくことがその後に活きてくると思います。私自身、数か月の研修のなかで繰り返し質問したことで、少しずつ自分なりの言葉の表現ができるようになってきました。


ケアマネとしての勤務がスタートするまでにどんなことをすべき?

①働く地域のサービスを調べる

 働く地域のことを事前に調べ、理解ができていると、利用者との会話がスムーズに進むと思います。たとえば、以下のようなことを調べておくことをオススメします。

 

・地域のどこに、どんなサービス事業所やインフォーマルサービスがあるのか
・スーパーがどこにあるのか
・何科の病院がどこにあるか

 

②職場で使うシステムを把握しておく

 もし勤務先の事業所で事前研修などがあれば、研修期間中に、ケアプランの作成や実績の入力などに使うシステムや、提供票等の提出方法などにひと通り触れておくとよいでしょう。実務が始まると、慣れないことも多く、また忙しくもなるため、じっくりと時間をとるのが難しくなります。事務作業だけでも早めに慣れておくことができれば、精神的な負担も軽くなるはずです。


新任ケアマネジャーの皆さんへ

 実務研修では、グループワークが多く、同時期にケアマネジャーの資格を取得する人たちと交流する機会が得られました。休み時間にも自然と会話が増え、研修が終わった今でも連絡を取り合っています。こうした仲間がいると、何かあったときには相談することもできるので心強いです。ぜひ研修で出会う仲間とのつながりを大切にしていただきたいと思います。


「月刊ケアマネジャー」も併せてチェック!