先輩ケアマネジャーからのアドバイス! 第7回:K・Mさん(居宅介護支援事業所(神奈川県)・ケアマネジャー)前編
2025/10/09

難関を突破して晴れてケアマネジャーの資格を取得した後、実務研修やケアマネ業務がスタートするまでの間にどのようなことを準備しておくとよいのでしょうか。
先輩ケアマネジャーがどのようなことを実践していたのか、お話をうかがいました。
“頼りになる”ケアマネジャーになりたい
ケアマネジャーになったきっかけは?
私が初めてケアマネジャーという仕事に知ったのは高校生のときです。私は祖父母が大好きで、小さい頃から祖父母の家によく遊びに行っていたのですが、私が高校に進学した頃、祖母に介護が必要になりました。そのとき、高齢の祖父が祖母を介護すると聞き、2人の生活がとても心配になったのをよく覚えています。ですが、当時の私は福祉の知識が何もなく、何もできずにとても悔しい思いをしました。
そんなとき、祖母を担当してくれたケアマネジャーが、祖母だけではなく、祖父のことも親身になって相談に乗ってくださり、とても心強く、不安な気持ちが和らぎました。身内でもないのに親身になってくれるケアマネジャーの姿を見て、「私もこんな頼れるケアマネジャーになりたい」と思うようになりました。
ケアマネジャーとして就職するまでの流れを教えてください。
大学では福祉を学び、社会福祉法人に就職しました。サービス提供責任者として経験を積みながら、ケアマネジャー試験に向けた勉強を進めてきました。今は同じ法人でケアマネジャーとして勤務しています。
実務研修ではどんなことをするのでしょうか?
実務研修では、グループワークを通じてケアマネジメントのプロセスを一つひとつ丁寧に学習したり、疾病別に事例検討を行ったりしたほか、アセスメントからケアプラン作成までを一人で実践する演習も、複数回行いました。
ケアプランに記載するときの文言や表現の仕方は、一人ひとり異なるため、そこに不安を感じていましたが、わからないことや心配な点はそのつどファシリテーターに質問し、疑問を解消するようにしていました。実務研修を通じて、ケアマネジメントの一連の流れを自分の中にしっかりと落とし込めたと感じています。