動画でわかる! TEACCHプログラムに基づく 「自立課題」の作り方と実践のポイント 第6回

2025/05/09

どっちの勝ち?(ファイリング課題)

※画像をクリックすると解説動画が見られます

 

「自立課題」は、TEACCHプログラムの実践手法の一つで、特別支援学校や福祉施設において自閉症や知的障害のある方々の日課・プログラムの軸となるものです。本連載では、身近で手軽な素材を使った自立課題を紹介します。

 

【執筆】
林大輔
社会福祉法人大府福祉会 たくと大府 施設長
社会福祉士、公認心理師
TEACCHプログラム研究会愛知支部代表
自閉症・行動障害をもつ方々を支援する現場の最前線で日々実践に携わる。これまでに製作した自立課題の数は400点以上。


こんな人に

〇「勝ち」と「負け」の違いを学びたい人
〇相撲が好きで、ルールがわかる人

 

ここに注目

〇相撲はルールがわかりやすいので、「勝ち」「負け」を学びやすいです
〇この課題で学び、実際の大相撲を楽しむことができるかもしれません

 

やり方

力士が相撲をとっています。勝敗がついている状況なので、勝ち負けを見極め、カードを貼りつけていきます。

 

ゴール

勝ち負けを正しく判断し、すべて貼り付けることができたらゴールです。

 

視覚的構造化を盛り込む作り方

視覚的指示

「勝ち」「負け」カードを貼る位置に同じサイズの枠があります。

 

視覚的明瞭化

勝ち負けがはっきりした状態のイラストになっています。

 

視覚的組織化

貼りつけたカードが面ファスナーでしっかり固定されています。

 

作り方のポイント

力士はイラストがシンプルでわかりやすいです。イラストの向きを変える、回転させるなどで変化をつけましょう。

 

次回予告

次回は、「どんな星座?(シューボックス課題)」を紹介します。

 

もっと自立課題を知りたい方は

中央法規出版からは以下の書籍を刊行しています。

 

TEACCHプログラムに基づく 自閉症児・者のための自立課題アイデア集
身近な材料を活かす95例

2019年3月発行
諏訪利明=監修/林 大輔=著
詳細

TEACCHプログラムに基づく 自閉症・知的障害児・者のための自立課題アイデア集 第2集
目的別に選べる102例

2023年4月発行
諏訪利明=監修/林 大輔=著
詳細