◎第28回精神保健福祉士国家試験 専門科目試験の講評

2026.02.05

第28回精神保健福祉士国家試験<専門科目> 問題の講評

今回の問題は、全体でみると五肢択二問題は4問でした。第27回では、6問ありましたので、2問減ったことになります。基礎的な知識を問う問題が多いという印象を受けました(解答速報は こちら )。

それでは、科目別に出題傾向を分析していきたいと思います。

 

精神医学と精神医療

問題全体を見渡すと、それぞれの問題がバランスよく配置されており、内容も基礎的知識を問う問題が多く、解きやすかったのではないかと思われます。ただ、問題4の全生活史健忘で障害される機能が、自伝的記憶であると理解しておられた方はあまりいないのではないかと思います。また問題7の患者調査に関しては、データをどこまで深く読み込んでいたかによって得点が左右される難問でした。問題9に関しても、精神科訪問看護の業務に服薬の確認が含まれると知っていた方はあまり多くはないと思われます。五肢択二問題は問題2だけでした。

 

現代の精神保健の課題と支援

全体で見るといずれの問題もバランスよく配置されており、やはり基礎的な知識を問う問題が多かったという印象でした。ただ、問題10の「精神障害者にも対応した地域包括ケアシステム」については、ここまで深く読み込んでいた人は少ないと思われ、難問の部類に入る問題であったと思われます。また、問題11も初出問題で、フィンクが4段階の危機モデルを提唱したことを知らなかった人も多かったと思われます。問題13も性の多様性の定義について、これらのすべてを理解しておられた方は少なかったのではないかと思われます。五肢択二問題は問題10だけでした。

 

精神保健福祉の原理

基礎的な知識を問う問題が多かったという印象があります。問題23については、ディーガンが「多くの精神障害者は地域で暮らし、働き、愛し、重要な貢献をすることを求めている」と言ったということを知っていた人は、少なかったのではないかと思われます。五肢択二問題は問題22だけでした。

 

ソーシャルワークの理論と方法(専門)

基礎的な知識で解ける問題が多く、対応しやすかったと思われます。長文事例問題は、問題36でスーパーバイザーの具体例が提示されており、良問であると思われます。五肢択二問題は、問題32だけでした。

 

精神障害リハビリテーション論

基礎的な知識を問う問題が多く、解きやすかったのではないかと思われます。問題38は従来の設問と異なり、IPSモデルの経済的側面に関して問う問題だったため、戸惑った受験生もおられるかもしれません。長文事例問題の問題41は、事例問題の解釈の相違によって、選択肢の選び方が分かれたのではないでしょうか。五肢択二問題はありませんでした。

 

精神保健福祉制度論

この科目の基礎的な知識を問う問題が多かったという印象を受けました。あえて難問と言える問題を探すと、問題43の、精神医療審査会が、医療保護入院者の入院期間の更新に係る届出の審査を行うことを知っているかどうかを問う問題をあげることができます。やはり五肢択二問題はありませんでした。

 

以上のように、第28回試験は、基礎的な知識を問う問題が多く、対応しやすかったのではないかと思われます。本試験の合格発表までは、不安だと思いますが、全力を出し切って学習を進めてこられた皆様なので、今までの自分の努力を褒めてあげて、リラックスして合格発表を迎えてください。

 

👉露木信介先生による共通科目の講評は こちら  



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