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ファイナンシャルプランナー太田差惠子の「お金のチカラ」

ケアマネの影響力

 先日、大学4年生の女性と話す機会がありました。専攻は社会福祉学科だそうです。希望する就職先は介護関係。

 福祉の道を志したのは、ご両親が祖父母を介護する様子を見ていてだとか。
 「父の両親は遠方に暮らしていました。両親は、祖父母の元気なころから、たびたび実家に通っていました」
 彼女が高校生で進路に迷っていた時期、そんな祖父母の2人暮らしが危機に。まず、祖母さんが倒れたそうです。
 母親はパートを辞めて、単身、夫の実家へ行き、介護に専念する覚悟をしました。

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 パートを辞めることを母親に思いとどまらせたのは、祖父母の担当ケアマネジャーでした。
 「『一緒に暮らさなくても、遠距離介護という方法もありますよ。仕事まで辞めて、いずれ亡くなられたとき、なにも残りませんよ』と。その言葉を聞いて、母はパートを辞めず、通いの介護を続けました。その後、祖父母は亡くなり、遠距離介護は終わりました。今も、母はパートを継続しています」

 介護をするとき、人はいろんな思いに悩まされます。もっと看てあげたい。もっと幸せな最期を過ごさせてあげたい、と。
 けれども、頑張りすぎると、続かなくなることも。

 それにしても、彼女のご両親はもちろんのこと、そのケアマネさんも、なんて素敵な方でしょう。
 要介護者ばかりか家族の生き方にも大きな影響を及ぼしました。
 おかげで、またひとりたのもしい介護職が生まれます。


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プロフィール
太田差惠子
(おおた さえこ)
AFP(日本FP協会会員)、介護・暮らしジャーナリスト、NPO法人パオッコ(離れて暮らす親のケアを考える会)理事長。高齢化社会においての「暮らし」と「高齢者支援」の2つの視点からの新しい切り口で新聞・雑誌などでコラム執筆、講演活動等を行う。2007年6月に『故郷の親が老いたとき―46の遠距離介護ストーリー』(中央法規出版)を上梓。
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