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ファイナンシャルプランナー太田差惠子の「お金のチカラ」

んっ!? わたしの年金も宙に

 世の中、「消えた年金」で大騒ぎ。
 当たり前です。年金は、老後の大切な生活資金。でも、報道を見ながら、「わたしは問題なし」と思っていました。
 なぜなら、14年ほど前、わざわざ社会保険事務の窓口に出掛けて、手続きをした記憶があったから。都内某区で暮らしていたのですが、同じ社宅の友人から誘われました。しっかり者の彼女いわく、「転勤族で、しかも海外赴任歴があるせいか、年金記録が怪しいよ」と。彼女もわたしも帰国組。

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 案の定、わたしの年金支払い状況は妙なことになっていました。当時は夫の扶養家族でしたが、未納扱いの期間ができていました。詳細は覚えていませんが、たしか窓口のおじさんや夫の勤務先に相談しながら、修正。あわせて、国民年金の手帳に結婚前に加入していた厚生年金の情報も記載してもらいました。

 だから安心していたのです。
 が、ファイナンシャルプランナーたるもの、再度確認と、14年振り、イザ、社会保険事務所へ。
 待たされることを覚悟して、読みかけの本まで持って行きました。が、なんと待ち時間ゼロ。「待ち時間2時間」なんて報道を見て、足が向かなかっただけに、少々拍子抜け。
 名前と住所などを書き、「被保険者記録」の照会を依頼。印鑑不用、もちろん手数料もかかりません(最終的に、身分証明書は必要でした)。1分ほどで担当者は回答票を持って、戻ってきました。20歳のときから、現在までの支払い状況が一覧できます。

 あれっ、「制度」欄には、なぜか「国年」の文字だけ。
 「これって、厚生年金には加入してないってことですか?」
 「お持ちの手帳では、国民年金だけってことになっていますね。厚生年金にご加入の時期がありましたか」
 「はい、入っていました。だいぶ前に、この手帳のココに厚生年金の番号も記載してもらいました。ほらっ」
 「確かに…」と、担当者。
 差し出された別の用紙に勤めていた会社の名称と所在の都道府県名を書くと、数分も待たず、わたしの厚生年金の情報が出てきました。
 ようやく、宙に浮いていたわたしの厚生年金の情報はしっかりわたし自身にものに。
 うーん、それにしても14年前の手続きは…。
 制度として年金番号の統合がおこなわれたのが、わたしが窓口に行った数年後の1997年だったからでしょう。社保庁、やっぱり融通きかないなあ。

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←両方、わたしの年金手帳です。複数冊持っている人は、全部を持って社会保険事務所で確認を!


 さて、「自分はだいじょうぶ」と思っているあなた。
 「だいじょうぶ」と思っていても、こんなこともあります。
 社会保険事務所に問い合わせて、自身の年金がどうなっているか確認しましょう。


※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
太田差惠子
(おおた さえこ)
AFP(日本FP協会会員)、介護・暮らしジャーナリスト、NPO法人パオッコ(離れて暮らす親のケアを考える会)理事長。高齢化社会においての「暮らし」と「高齢者支援」の2つの視点からの新しい切り口で新聞・雑誌などでコラム執筆、講演活動等を行う。2007年6月に『故郷の親が老いたとき―46の遠距離介護ストーリー』(中央法規出版)を上梓。
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