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とんちンカン~福祉・介護・看護・医療の発想デザイン

きき上手

「きき上手」だと喜ばれる

耳で「きく」のが「聞く」
心で「きく」のが「聴く」  
気で「きく」のが「気く」

「きき上手」は楽しくなる

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◎明日の3月3日は「耳の日」である。「きき上手」になりたいと思うが、その方法が3つあることを知った。愛読の『座右版 中国古典名言事典』(諸橋轍次著、講談社)の『荘子』にハッとする言葉がある。
 「之れを聴くに耳を以(もつ)てするなくして、之れを聴くに心を以てせよ。」
 その意味は「物事は、耳で聴かずに心で聴くことだ。(孔子のことばとして引用)/耳という感覚器官だけで心が働かないならば、音声は受けとめえても、本当の意味内容はわからない。」(347頁。/は改行の意味)。
 荘子の言葉は、さらに続いており、その意味は次のようだ。
 「しかし、心で聴けてもまだ十分ではない。気をもって聴く必要がある。気とは、そのときの空気、そのときのようすであり、心をむなしくしたばあいにのみ気をもって聴くことができるのである。」

◎どんな仕事でも人間様相手であれば「きき上手」がたいへん大事なことはわかっている。しかし、いざとなると、そうはいかないことが多い。ましてや、「きく」には3つのレベルがあるという。
 「聞く」と「聴く」は知っていたが、「気をもって聴く」とは知らなかった。そのためHM法式で「気く」を発案した。
 この「気く」は、たとえば認知症高齢者ケアでは大事ではないだろうか。相手の気に臨機応変、いや「臨気応変」に対応することがもとめられるからだ。

◎私は「日本初」を大事にしていますが、文字化した人がいるかもしれません。そのときはお知らせください。

◎お知らせ。ブログ「とんちンカン〜福祉・介護・看護・医療の発想デザイン」は、3月末で終了予定です。あと数回のHM法式「言の葉」をお楽しみください。


コメント


ひとの心を動かすことはとても難しいこと。でも、「きき上手」を実践すれば、不可能なことではないのかもしれないと感じました。
とても辛い言葉を耳にすることが多い時代だけど、自分が「きき上手」を発信すれば、何かが変わるかも。。。
ブログ終了のお知らせにとても驚きました。あと数回のブログを楽しんでいきたいと思います。

*編集部より
コメントの冒頭に、あるアーティストの歌詞の引用がありましたが、ジャスラックに問い合わせたところ、「無断で歌詞を掲載することは著作権の侵害に当たる」と警告を受けましたので、割愛させていただきました。あしからずご了承くださいませ。


投稿者: カラフルあおむし☆ | 2009年03月02日 14:14

「きき上手」の三要素「耳で聞く」「心で聴く」「気で気く」をHM(叡智・笑む)法式で解いて行くと、複合の要因が浮かび上がってきます。「受容学」を極めることが、きき上手であることだと思っています。そして、その受容学をグレードアップするためには、「知性」「感性」「理性」「独創性」「転換性」などが備えられれば、「きき上手」と自任しても良いのではないでしょうか。
臨機応変の対応は時間軸でそのスピード感、つまり、転換性の有無に関与するようですが、この速さの兼ね合いがベテランと新米の格差になって行くのかも知れませんね。


投稿者: ほかにわ | 2009年03月03日 09:58

今迄、「聞く」と「聴く」は知っていましたが
「気く」は知りませんでした。私なりに人の
話は「聴く」ように心がけていましたが、
「気」をもって聴いていなかったように
思います。
これからは、相手の気持ちや、場の空気をも
読み取り、「きき上手」な人になりたいと
思います。


投稿者: Mi | 2009年03月03日 21:45

「きき上手」は、如何なる物事にたいしても、耳だけではなく、心で、さらに感情を含んで、感受することを教えてくれた。
 強勢に対して弱勢、介護者に対して要介護者、先生に対して学生、上役に対して部下、などなどの人間集団では、互いに相手の立場にたって、相手の話を聞く(聴く、気く)ことにすれば、どんな社会になるかが想像できるだろう。


投稿者: 中国大連大学 王 国忠 | 2009年03月05日 10:22

 コメントご無沙汰しております。
話し上手とは聞き上手だと言われたことがあります。
聞くということは、上辺だけ聞いている素振をするなら容易いものです。しかし、相手が何を伝えたいのか、言葉以外のところで表現されている想いを、心で受け止めて「聴く」ことに加え、話している人に心も体も傾けて、相手の立場になって「気く」ということを心掛けていかなければならないと思いました。
 周りに関心を持ち、良好なコミュニケーションにより多くの方と良い関係性を築きたいです。話しを「気く」ことが出来るようになり、人の心を引き付けられる人へと成長していきたいと思いました。


投稿者: 森岡 | 2009年03月05日 13:08

「気で気く」それは「心をむなしくしたばあいにのみ気をもって聴くことができる」んですね。
日々雑念が多く、無心で物事にあたることがありません。50を過ぎても人生の修行が足りないと感じます。
新渡戸稲造の「武士道」には、切腹前にも平常心の武士の様子が書かれていますが、武士道の道徳心は儒教から発展していったようです。
現代にも通じる孔子の教え、これからでも学んでみようと思います。


投稿者: iwa | 2009年03月05日 23:55

キクについて深く考える機会を頂きました。
目で相手の表情、しぐさを見る事も大切ですね。
最初は肯定してあげる事ですね。でも、私はキクコトガ苦手です。3月で終るのは寂しいですね。


投稿者: 西川 | 2009年03月08日 14:35

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
日比野正己
(ひびの まさみ)
長崎純心大学大学院教授&現代福祉学科教授。福祉のまちづくり+バリア・フリー・デザイン=福祉デザインを提唱する日本初の博士(社会福祉学)。独自のHM(叡智・笑む)法によってバリアをフリーにデザインするプロの技を建築・福祉などの分野で楽しく深く教授すること30年以上。著作多数。
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