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とんちンカン~福祉・介護・看護・医療の発想デザイン

お葬式デザイナー

葬儀がデザインされる時代へ
「人生最後」が大事だからだ
「終わりよければすべてよし」

歌「千の風になって」の心か
映画「おくりびと」の風景か
「お葬式デザイナー」の時代

「お墓」がバリア・フリー?
自由に移動可能な「お墓」が
葬式儀礼の「常識」を変える

高齢社会が必要とするものが
発想とデザインで誕生する!

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◎少子高齢化時代が進行すれば「冠婚葬祭」も変化する。私はかつてバリア・フリー発想の例として「葬儀のデザイン」を披露したことがある。あるいは、「動く小学校」(大型バスによる移動式学校)や「空飛ぶ小学校」(飛行機が学校)を北海道の過疎化が進む町の活性化のアイデアとして披露した(『知的爆発のバリア・フリー発想法』明日香出版社、1993)。

◎「動くお墓」を発想したことはないが、それが今やビジネスとして始まった。しかも私が住む長崎市にある会社の商品である。日比野ゼミの3年生が「動くお墓」を卒業研究のテーマに選び、楽しんでいる。興味があれば「愛墓陵」のホームページをどうぞ。http://www.aiboryo.jp/

◎私が生まれて1歳になる前に父が亡くなり、名古屋でも大きな葬儀屋さんの「養子」としてもらわれていくことになったそうだ。
 しかし、私の右手の手相が「百にぎり」なので、「正己君は将来、お金持ちになるから、取り返してきなさい」という祖母の一声で、私の運命は変化した。
 もし、祖母の一声が無ければ、いまごろは「福祉デザイナー」ではなく、日本初の「お葬式デザイナー」として活躍していたかもしれない。

◎私の30歳の記念本である『福祉のまちづくり』(水曜社、1978年)の序章「わたしと障害者」に生い立ちを回想しながら書いたが、涙があふれて筆が進まなかったことを覚えている。
 父母といっしょに写っている貴重な写真も掲載してある。
 昨日は父の命日。その父への感謝も込めて母に孝行したいと願っている。


コメント


お墓が移動式になるなんて…。思ってもいなかったことが現実に起きていて、本当に驚きました!!その驚きが、私の卒業研究テーマにしようという決意を固めたのですが。。。
少子高齢社会のこの日本では、今までにあった伝統的な行事や儀式スタイルが現代に合わなくなったものがあるかもしれません。それをバリア・フリーにすれば、誰もが納得できるものになるのでは…??
しかし、日本独特の伝統的なカタチが崩れていくのが寂しいな、という想いもあります。うまくそこを融合させることができれば、素晴らしい伝統になるのではないのかなと思います。
卒業研究、精一杯力を尽くします!!


投稿者: カラフルあおむし☆ | 2009年02月02日 13:15

動くお墓、考えた事なかったです。家に置くことも。お嫁さんでお姑さんと同じお墓に入りたくない人も居ると思います。昔は家の近くにお墓が在り良かったですね。飼っていた鳥が無くなったときは庭に埋めたりして。お葬式は残った家族のためだと私は思っています。亡くなった本人は解らないでしょうから。残った家族が仲良くすることが一番の供養になると思います。


投稿者: 西川 | 2009年02月02日 16:34

「お葬式のデザイン」気になることの一つですね。参列した人が「00さんらしい、お葬式だった」と誰もが言ってくれることを期待したいものです。
墓地は天草灘を一望し、ほかにわ共和国がしっかり仰ぐことが出来る場所にご縁戴いて、敷地も150㎡ばかりありますので、親のいない利用者も同じ並んで建てたいと考えています。
海石で造成をして、車椅子が入れるようにデザインしたいと家族に話したところ、「お父さんらしいデザインね」と褒め言葉なのか皮肉なのか定かではありませんでしたが、そんな会話が不自然でなくなった年齢になったのかも知れません。
何れにしても「それなりに」生一杯生きている彼らと共に汗して暮らしている者として、障害者と同じ所で眠ることは、「それなりの」今後の共汗共育の実践なのかも知れません。



投稿者: ほかにわ | 2009年02月03日 13:41

豊かな発想ひとつで、世界中が福祉でいっぱいになるのは素敵ですね(。≖ฺ‿ฺ≖ฺ)
今日は、貴重なお話をありがとうございました。卒業研究において、興味深いテーマで、楽しく研究に取り組めそうです。

ありがとうございました。


投稿者: SY | 2009年02月03日 22:08

わたしは、お葬式をデザインすることが果たして+なことかな?と疑問を持ちました。しかし良く考えてみると亡くなられた本人もそれだけ大事に思ってもらえてるんだと感じるかもしれないので、いいことなのかもしれないなと考え直しました。私は、父が早くに亡くなりました。父にも自分がデザインするようなお葬式をあげてやりたかったなと感じました。


投稿者: 純大生 | 2009年02月03日 23:50

今はインターネット時代と言われています。ネットを利用して、通信でも通販でもできる。ネット教育ができて、通信大学ができた。「ネット夫婦」もあるそうだ。ネットを利用して、夫婦関係を作って、二人暮らしのネットホームを持って、中には、生活用の家具が色んなあるそうである。そうすれば、ネットお墓もできないわけがないであろう。納骨堂にも愛墓陵にも行かなくても、ネットを開いたら、亡くなった人への思念を表すことができるであろうか。


投稿者: 中国大連大学 王 国忠 | 2009年02月04日 07:21

時代は少子高齢化。
我が家には娘しかおらず、兄弟も同じ。
父母が「男の子がほしい」とずっと言っていた。勝手な言い分にも聞こえましたが、
墓を守るものがいなくなる現実がありました。
移動式のお墓なら娘が守っていける?
面白いアイデアと思いました。
発想って無限ですね。


投稿者: iwa | 2009年02月04日 23:30

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プロフィール
日比野正己
(ひびの まさみ)
長崎純心大学大学院教授&現代福祉学科教授。福祉のまちづくり+バリア・フリー・デザイン=福祉デザインを提唱する日本初の博士(社会福祉学)。独自のHM(叡智・笑む)法によってバリアをフリーにデザインするプロの技を建築・福祉などの分野で楽しく深く教授すること30年以上。著作多数。
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