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とんちンカン~福祉・介護・看護・医療の発想デザイン

とっても

「市民にとって住みよいまちは、
観光客にとっても行きよいまち」

観光バリアフリー都市の目標だが
「とっても」も活用しだいである

「市民にとって住みよいまちは、
観光客にとっても行きよいまち」

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◎本日のとってもいい「字遊字財」は、12月6日(土)に開催された「第6回観光バリアフリー講座」(宮崎市バリアフリー検討委員会主催、日本福祉のまちづくり学会九州支部共催)で基調講演をしたさいにプレゼントしたものである。「観光バリアフリー」に取り組むのは私の愛弟子であり、しかも常連のコメンテーターもいるので、新鮮美味な観光標語を披露してあげた。

◎大会テーマは「住みよいまちは行きよいまち〜市民にとって住みよいまちは、観光客にとっても行きよいまち」である。「とっても」の活用次第で観光客への宣伝効果がおおいに違う。こうした発想を瞬時に閃くのがHM法(ひら・めく法)でもある。宮崎市バリアフリー検討委員会の会長である金子正光・宮崎公立大学教授は、さっそく「とっても」に共感され、今後、活用されるという。発案者としては嬉しいことである。

◎大会テーマの「住みよいまちは行きよいまち」もHM法を披露してあげた。「生きよいまちは行きよいまち」、つまり市民が生きよいまちこそ、観光客が行きよいまちとなるからだ。なぜなら、「観光」とは「光を観る」といわれるが、HM観光学は「人間・空間・時間という3つの光を観ること」、つまり市民のだれもが生き生きと輝いている光を観ることであり、生き生きと輝いている空間の光を観ることであり、生き生きとした(脈々と続いている)時間の光を観ることである。こうした「観光哲学」の有無が観光政策としては大事となる。

◎私に依頼されたタイトルは「人が中心のまちづくり」であるが、「副題」をつけて講演した。それは「『福祉のまちづくり』30周年記念」である。日本で初めて「福祉のまちづくり」と題したその本(1978年、水曜社)は、いまや稀少本としてすこぶる価値があるらしい(アマゾンで売りに出た値段は、当時の980円が37,900円!)。その30周年記念講演を愛弟子が30年以上も活躍する宮崎市で講演できたので私にとっても嬉しい記念になった。関係者には深くお礼を申し上げます。当日の内容は「宮崎観光バリアフリーHP」(OPEN準備室)参照。
http://miyazakikanbari.miyachan.cc/e50708.html

◎予告。2009年3月14日(土)の午後1時半から4時半まで、再び、宮崎市で「宮崎市バリアフリー検討委員会」と「日本福祉文化学会九州ブロック大会」との共催で「福祉文化と観光バリア・フリー」(仮)がサミット式で開催される。その企画・基調講演・コーディネーターを私が担当するが、HM観光学の極意を披露したとってもいい(ワンダフルな)大会にしたいと思う。参加費は無料の予定。詳しくは来年に。


コメント


「とっても」の意味のとり方も、発想を変えてみたら違うようになることに驚きました!!
HM法で物事を考えていくと、おもしろいことに気づくことができるので、「とっても」役に立ちます☆☆


投稿者: カラフルあおむし☆ | 2008年12月15日 18:55

「市民にとって住みよいまちは、
観光客にとっても行きよいまち」
このフレーズ、いいですね(´∀`人)
私は、将来、福祉住環境の整備を行う仕事に就き、「市民にとって住みよいまちは、観光客にとっても行きよいまち」に、少しでも貢献できる人になりたいと考えています。


投稿者: SY | 2008年12月15日 20:47

日比野先生
宮崎大会ではたいへんお世話になりました。
観光バリアフリーに取り組むきっかけは、これまでの福祉というスタンスではなく、誰もが分かりやすい視点からバリアフリーを広めていこうと思ったからです。
しかしながら現実的に観光地や商店街の人たちに、「これから超高齢社会、高齢者や障害者が増えていくのでバリアフリーが必要だ。」といっても、実感としてバリアフリーの問題とまちづくりの問題が結びつかない、商店街をはじめ街なかの人たちがバリアフリーの重要性を気付いていないのが実状だと感じていました。
そこで、バリアフリーについても多くの人にわかりやすい視点からもっと議論し、多くの人たちに啓発する必要があると感じました。
したがって宮崎大会では観光バリアフリーをテーマにして「人にやさしい」「公共交通機関の役割」「市民参加」の3つのキーワードで1日話し合いました。
参加人数は30名ほどと少なかったのですが、参加者の多くから福祉のまちづくりに対する共感の声を頂きました。
日比野先生たちのおかげで、福祉のまちづくりを多くの人たちに広めていく切り口が見つかった気がします。
さらに来年3月14日は、今後目指すべき方向性について議論を進めていきたいと思います。日比野先生次回もよろしくお願いいたします。


投稿者: iwa | 2008年12月15日 22:02

日本語は、同じ言葉でも意味が異なるので、使い方が難しくもありますが、面白くもあると思います。
先生のもとで今後、ひらめく力を養っていければ良いと思いました。


投稿者: R | 2008年12月15日 22:15

「とっても」という言葉を上手く活用することで、1つの宣伝で2つの宣伝ができ、素晴らしいですね!!
HM法(ひら・めく法)の力をつけることで視野が広がるということを改めて学びました☆


投稿者: めちゃ | 2008年12月17日 01:16

とってもは使えますね。
私も考えてみました。
若者に住みやすい町はお年寄りにとっても住みやすい町。
病気の人に住みやすい町は健康な人にとっても住みやすい町。
前の言葉と後ろの言葉を入れ替えた方が良いかしら?
今回も新しい発見を有難うございます。


投稿者: 西川 | 2008年12月17日 15:36

言霊の面白さ、楽しさ、そして自由変化の発展性を日比野先生のHM法で深めることが出来る不可思議をいつも感じています。「とっても」も使い方でいろいろな意味を持ちますし、感情も「それなりに」醸し出すことが出来ます。
ほかにわの概念「共汗共育」「共汗興育」「共汗響育」に日比野語録でのプラスワン「共観響育」が加わり四天王。まさしくほかにわ共和国に相応しい概念の四本柱でイメージの構築が建築学的にもできるのではないかと思いました。
障害者と共に暮らす中で、共に観る姿勢は大切にしたいものです。


投稿者: ほかにわ | 2008年12月18日 10:01

この前、授業で自助具作成の授業がありました。
先生の講義で言われていた、考えることが少なくなった。という言葉を実感しました
発想をデザインするということばの素晴らしさも少しわかった気がします


投稿者: 長リハOT 目指し中 | 2008年12月20日 13:35

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プロフィール
日比野正己
(ひびの まさみ)
長崎純心大学大学院教授&現代福祉学科教授。福祉のまちづくり+バリア・フリー・デザイン=福祉デザインを提唱する日本初の博士(社会福祉学)。独自のHM(叡智・笑む)法によってバリアをフリーにデザインするプロの技を建築・福祉などの分野で楽しく深く教授すること30年以上。著作多数。
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