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とんちンカン~福祉・介護・看護・医療の発想デザイン

ケアマネー

 「ケア・マネージャー」とは
 「介護支援専門員」を意味し
 家庭介護でも重要な専門職だ
 簡略して「ケアマネ」という

 だれが略語したか知らないが
 ある本質を言い得て妙がある
 「ケアマネー」とも聞こえて
 「ケアは金なり」となるから
 たしかに「ケアは金次第」?

 ケアは人間様大事の仕事だが
 若者は「3Kだ」と逃げ去り
 現場では人材不足が進行中だ
 だが モノのように海外から
 緊急・大量に輸入はできない

 介護支援専門員は大事な仕事
 マネージャーに代わる言葉は
 プロデューサーが良さそうだ
 簡略して「ケアプロ」になり
 ケアのプロという響きがする

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◎日本語は漢字・ひらがな・カタカナという3つの言葉があるので、外来語をカタカナで4文字に簡略できる。業界用語の「ケアマネ」を聞いたとき、すぐに「ケアマネー」を閃いた。とくに昨今のコムスン問題や「介護職の受難」報道などの影響で、介護関係の仕事の魅力は激減した。そのため大学や短大・専門学校の存続問題にもつながり、人材不足がさらに深刻となってきた。文字通り「ケア・マネー」となるように介護職の待遇改善が緊急の政治課題である。

◎ブログのおかげで、おもしろい発見もある。「ケア・マネージャー」と私は書いたが、介護福祉の業界では「ケアマネジャー」が正式な表記という。私は執筆するとき、愛用の電子辞書にある「パーソナルカタカナ語辞典」で確認し、「ケア・マネージャー」と書いた。念のため『広辞苑』(第六版)で調べると、やはり「ケア・マネージャー」とある。
 さらにインターネットの「フリー百科事典」『ウィキペディア(Wikipedia)』で検索すると、「マネジャー」の項目は無く、「マネージャー」の項目へ飛ぶ。読むと「マネージャー (manager) とは、マネジメントを行う人、もしくは機構。特に部門管理者や支配人などを指す。最近はマネージャ、Mgr、新聞記事や主に外資系企業ではマネジャーと表記されることもある。」と説明してある。すると、日本の「介護支援専門員」は、いつのまにか「主に外資系企業」の仕事になっていたのかしら。業界用語は不思議だな。
 私は「言葉のデザイン」に関心があるので、漢字・ひらがな・カタカナはもちろん、中黒(・)や句読点、さらに一字空け、改行等にもこだわっている。書き手がどんな工夫をしているのかを知れば、「とんちンカン」の言葉も一味違うかもしれない。

◎コメントや感想は短くても「言の葉」の栄養になります。よければ知人・友人にも「とんちンカン」を紹介し、ネットワークで大樹に育てていきましょう。

◎このブログはおもに家庭介護に関わる人への感謝と尊敬をもとに書いています。発想のデザインが楽し嬉しの瞬間になればと思います。私は「日本初」を大事にしていますが、文字化した人がいるかもしれません。そのときはお知らせください。


コメント


高齢者の福祉には、高齢者だけでなく、介護者の福祉も含まれると思います。
つまり、介護者の福祉も、高齢者福祉の一部ではないでしょうか。
なぜなら、介護は介護者が担当します。
介護者がいなければ、高齢者福祉が成り立ちません。
簡単な道理ですが、高齢者福祉のために、介護者の福祉をどれ程考えているのでしょうか。

介護の人材不足は、人の不足でなく、介護をしたい人の不足です。
それは、中国も日本と同じです。
その介護者不足の原因の一端に、介護をする人の賃金が低く、労働力の価値と報酬が釣り合っていないことが挙げられます。
人材不足の深刻化と介護職の待遇改善は、日本だけでなく、13億の人口大国にとっても、緊急の政治課題です。


投稿者: 中国大連大学 王 国忠 | 2008年05月23日 18:49

うーーん、介護については、複雑で難しいですね。受ける方にとって、ケア・マネーにならないようにして欲しいです。


投稿者: 西川 | 2008年05月24日 07:11

日比野先生の「ケアマネー(お金)」を、私は「ケアマネ(真似)」と思う。
なぜなら、私は39歳で老人病院の入院を体験している。20年以上前に。その体験記の締め括りに比喩として「夜と霧の世界」と書いた。
しかし、その後、介護保険導入で良くなったか??。私が介護福祉士の学校を卒業した子達に聞くと、さらに悪くなっている気がする。
夜勤の入所者30名に介護士2人という勤務体制がほとんど。心ある介護士は辞めて行く。また、心あっても優しさのある介護ができないと嘆く・・・。
「ケアマネ」もこんな体制を知ってマネージメントする。全てが福祉先進国、北欧の真似事となる。


投稿者: 森章二 | 2008年05月24日 11:39

ケアマネージャーは介護保険と高齢者をつなぐ重要な役割を果たしています。
そのほかにも最近、「コーディネーター」の名称で、制度や政策などと関係者等をつなぐ役割の人たちがたいへん多くなったと思います。
(コーディネートしてほしい事業も多くありますが)
情報が氾濫したり、複雑化して利用したい人が利用できない、そんなことがないようにコーディネーターがスムーズにつなぐ。
こういった、つなぐ役割の人たちが活躍できるよう労働条件などを含め制度上も充実させて、地位向上に努めることが必要だと思います。

しかし、労働条件が悪ければ辞めていく、
辞めていける人はいいけど、高齢者は辞められない。
制度が悪いと一番困るのはいつも当事者ですね。


投稿者: iwa | 2008年05月26日 23:27

ケアプロはいいですね。

ケアの専門家だし、ケアのプロデューサーそしてケアプログラマーですから・・・。

そのうちケアプロダクションも誕生するかも?

ケアプロレスなんてないですよね。


投稿者: 光野有次 | 2008年07月11日 08:43

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
日比野正己
(ひびの まさみ)
長崎純心大学大学院教授&現代福祉学科教授。福祉のまちづくり+バリア・フリー・デザイン=福祉デザインを提唱する日本初の博士(社会福祉学)。独自のHM(叡智・笑む)法によってバリアをフリーにデザインするプロの技を建築・福祉などの分野で楽しく深く教授すること30年以上。著作多数。
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