知っていますか? 9月21日は「認知症の日」〜ともに生きる社会を目指して〜
2026/09/14
皆さんは、9月が「認知症月間」、そして9月21日が「認知症の日」であることをご存知でしょうか? 認知症は誰にとっても身近なものであり、決して他人事ではありません。今回は、認知症の日の由来と、認知症とともに生きる当事者の方々の声、そして私たちが今日からできることについてご紹介します。
世界から日本へ。「認知症の日」の由来
もともと9月21日は、1994年に国際アルツハイマー病協会(ADI)と世界保健機関(WHO)が共同で制定した「世界アルツハイマーデー」として、長年世界中で啓発活動が行われてきました。
日本でもこの国際的な動きに合わせて様々な活動が行われてきましたが、2024(令和6)年1月に施行された「認知症基本法(共生社会の実現を推進するための認知症基本法)」により、日本国内においても法律で正式に9月21日を「認知症の日」、9月を「認知症月間」と定めました。つまり、世界アルツハイマーデーが、日本の法律のもとでより身近なものとして新たな位置づけとなったのです。
当事者の声から学ぶ「ともに生きる」ということ
一昔前まで、認知症は「何もできなくなってしまう病気」という誤解がありました。しかし今は違います。39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断されながらも、前向きに働き、活動を続ける丹野智文さんや、認知症医療の第一人者で自らも認知症になったことを公表し、発信を続けた長谷川和夫先生など、当事者の方々自身の生の声が、社会の意識を大きく変えつつあります。
「認知症になっても、できることはたくさんある」「周りの適切なサポートがあれば、自分らしく笑顔で生きていける」。
当事者の方々の言葉には、認知症の人が尊厳を保ち、希望を持って暮らせる「共生社会」を実現するための大切なヒントが詰まっています。
私たちにできること~オレンジ色の連帯~
9月の認知症月間には、全国各地で関連イベントや講演会が開催されます。また、認知症支援のシンボルカラーである「オレンジ色」に、全国のタワーやお城などをライトアップする取り組みも行われます。
特別なことをする必要はありません。まずは「正しく知る」こと、そして「当事者の声に耳を傾ける」こと。それが、誰もが安心して暮らせる社会づくりへの第一歩です。
「認知症月間」をきっかけに、当事者の方々の思いに触れてみませんか?
関連書籍のご案内
▶ 『認知症でも心は豊かに生きている 認知症になった認知症専門医 長谷川和夫100の言葉』
長谷川和夫=著
認知症医療の第一人者である長谷川和夫先生が、認知症になった――。自ら認知症になり初めてわかったこと、認知症の当事者、家族など認知症と向き合うすべての人に送る言葉をまとめた一冊。穏やかに綴られる言葉が、認知症が不安な人、認知症の人を支える人の心を解きほぐす。
▶ 『認知症の私が、今を楽しく生きる理由 - 「生活の工夫」と家族・仲間の力』
丹野智文=著
認知症と診断され12年経った著者が、進行を自覚しつつも今も仕事と啓発活動に取り組める理由と工夫を伝える。日々を楽しく過ごしたり、進行の不安を軽減するヒントのほか、ピアサポートの場面例も収載。当事者が読めば元気になる、家族や支援者は目から鱗の視点が満載の1冊。
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山中しのぶ=著
3人の子育て中、41歳のときにアルツハイマー型認知症の診断…。生きることへの絶望…。そこから這い上がる原動力となったものは? 自らデイサービスを立ち上げ、「認知症本人」「介護専門職」の両面をもつ著者が、これまで行ってきたこと、日々感じていることを綴った一冊。
▶ 『認知症の進行を早める生活、遅らせる習慣—認知症当事者・丹野智文と脳科学者・恩蔵絢子が本音で語る』
丹野智文、恩蔵絢子=著
認知症の「進行」は、本当に病気だけのせいなのか? 周囲の人の間違った対応や環境が影響することはないのか。診断から12年経った今でも講演活動を精力的に行う当事者と認知症の母の介護を経験した脳科学者の答えとは――。新しい認知症観に気づき、実践するための書。
