動画でわかる! TEACCHプログラムに基づく 「自立課題」の作り方と実践のポイント 第10回

2025/09/12

おもしろい! 座布団1枚(シューボックス課題)

※画像をクリックすると解説動画が見られます

 

「自立課題」は、TEACCHプログラムの実践手法の一つで、特別支援学校や福祉施設において自閉症や知的障害のある方々の日課・プログラムの軸となるものです。本連載では、身近で手軽な素材を使った自立課題を紹介します。

 

【執筆】
林大輔
社会福祉法人大府福祉会 たくと大府 施設長
社会福祉士、公認心理師
TEACCHプログラム研究会愛知支部代表
自閉症・行動障害をもつ方々を支援する現場の最前線で日々実践に携わる。これまでに製作した自立課題の数は400点以上。

 


こんな人に

〇数を数えることができる人に
〇文字がわかる人に
〇座布団を積み上げる風習を知っている人に

 

ここに注目

〇TV番組でも有名な、面白い発言には座布団を積み上げるルールを再現しています。
〇座布団にマグネットを使うことで積み上げても崩れません。

 

やり方

落語家を模したキャラクターに座布団の枚数が書かれているので、ケースからその数の座布団を出して積み上げていきます。

 

ゴール

指定の数通りの座布団を積み上げることができたらゴールです。

 

視覚的構造化を盛り込む作り方

視覚的指示

文字で枚数が示され、座布団を置く場所はシルエットで示されています。

 

視覚的明瞭化

座布団を置く位置のシルエットが見やすいです。

 

視覚的組織化

座布団がマグネットなのでピッタリくっつきます。

 

作り方のポイント

座布団は積み上げていくので、マグネットシートなど平らな素材を使います。落語家は、自分の名前や友達の名前でも面白いです。

 

次回予告

次回は、「焼肉焼けたかな?(マグネット課題)」を紹介します。

 

もっと自立課題を知りたい方は

中央法規出版からは以下の書籍を刊行しています。

 

TEACCHプログラムに基づく 自閉症児・者のための自立課題アイデア集
身近な材料を活かす95例

2019年3月発行
諏訪利明=監修/林 大輔=著
詳細

TEACCHプログラムに基づく 自閉症・知的障害児・者のための自立課題アイデア集 第2集
目的別に選べる102例

2023年4月発行
諏訪利明=監修/林 大輔=著
詳細