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学びが広がる・深まる 園内研修でもっと豊かな園づくり

内容紹介

 子どもたちが遊びや暮らしを通して互いに学び合う育ち合う園では、保育者もまた互いに学び合うことで環境やかかわりに創意工夫が生まれ、その園らしい活き活きとした園風土と文化が生まれている姿があります。そのダイナミズムは保育の質向上に直結しています。
 本書では、保育者が学び続け育ち合う場としての園内研修と保育者の学びの質、園でのリーダーシップに焦点を当てています。

本書の特徴

  • 〇保育者の学びのプロセスと質を多層的に捉える
  • 〇多様な園の現実に迫るために約1600名の保育者への調査を始め、多様なアプローチを用いて、実際の取り組みに基づく学びの実相に迫っている
  • 〇足かけ10年間同一チームメンバーで議論し、発展させてきた1冊

編集者から読者へのメッセージ

 物事の移り変わりが激しい現代社会。保育においても急激な少子化と保育者不足は現場の変化を求めています。
 しかしながら、子どもと保育者による営みという点では、保育の本質はある意味普遍的なものです。だからこそ、保育者の学びには継続性が求められ、それが園の文化として定着します。
 本書は足掛け10年にわたる研究が下地になっています。10年間保育者の学びを追いかけてきたからこそ見える継続性・一貫性が本書の肝となっています。まずは学びのプロセスを可視化し、次に参加者が参加したくなる・学びが蓄積される園内研修のさまざまな工夫を紹介します。さらに、それらを支える保育者の人材育成、地域や諸団体、行政との連携を考えます。
 いわば園内研修の決定版ともいえる本書で、自身の学びを360度見直してみませんか?

主な目次

はじめに:本書の問い
第1章 園内研修の工夫と課題
第2章 園内研修での対話を通した参加者の学び
第3章 園内研修における学びの広がりと深まり
第4章 参加のための工夫と課題
第5章 楽しく・面白くする園内研修の工夫
第6章 より持続可能な園内研修のために
第7章 園長・ミドルリーダーのリーダーシップをめぐる事例
第8章 園運営と研修におけるリーダーシップ
第9章 園長がリーダーになるプロセスと事業継承
第10章 自治体が支えるネットワーク
第11章 団体によるネットワークづくり
第12章 次世代の保育の担い手を育成する保育者養成校
第13章 研修講師としての研究者がつなぐネットワーク

著者情報

編著者
秋田喜代美(学習院大学教授、東京大学名誉教授)
小田豊(故人。元聖徳大学教授、関西国際大学客員教授)

著者
上田敏丈(名古屋市立大学教授)
門田理世(西南学院大学教授)
鈴木正敏(兵庫教育大学准教授)
中坪史典(広島大学教授)
野口隆子(東京家政大学准教授)
箕輪潤子(武蔵野大学教授)
椋田善之(関西国際大学准教授)
森暢子(九州産業大学准教授)
淀川裕美(千葉大学准教授)