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幼稚園・認定こども園キャリアアップ研修テキスト 特別支援教育

内容紹介

 幼稚園・認定こども園の処遇改善等加算の要件となるキャリアアップ研修に対応したテキストシリーズの第3弾です。今回は、近年幼稚園や認定こども園でもその必要性が高まっている配慮を必要とする子どもへの保育・幼児教育について学びます。
 配慮を必要とする子どもへの支援自体は多くの研修や類書で取り上げていますが、本書では共生社会の担い手を育てるためのインクルーシブ教育として、障害のある子どももそうでない子どももともに、幼稚園や認定こども園という生活の場で育ち合うことを前提としています。そのために幼稚園教諭および保育教諭のリーダー職に求められる支援やかかわりを考えます。
 今までは保育所で過ごすことの多かった配慮を必要とする子どもたちも、近年は幼稚園や認定こども園に入園することも増えてきました。幼児期のかかわりが就学後の育ちに大きく影響することは知られていますが、配慮を必要とする子どもたちにとってもそれは同じです。保育者としてどのようなかかわりが求められるのか、リーダーとしてどのような育成を心がければよいのかを考えていきましょう。

編集者から読者へのメッセージ

 本書は主に幼稚園や認定こども園のリーダー保育者を読者対象としていますが、若手からベテランまで、すべての保育者にとって参考となる内容だと考えています。
 障害のある子どもは加配の保育者に任せきりという園もあると思いますが、同じクラスに障害のある子どももない子どももともにいることは、双方に大きな恵みとなるはずです。ですから、切り離した保育ではなく、ともに育ち合う保育を目指し、そのために本書を役立てていただければと思います。

主な目次

第1章 障害・特別支援教育の理解
 第1節 幼児教育と特別支援教育
 第2節 共生社会の担い手を育むインクルーシブな保育の実践
第2章 障害の基礎知識
 第1節 子どもの行動を観察しよう
 第2節 子どもの発達・行動の理解・評価(医学的な診断を含む)
 第3節 子どもの支援・配慮の実践――教育・保育への活かし方
第3章 障害のある子どもへの支援
 第1節 子どもの捉え方
 第2節 集団の中におけるかかわり 合理的配慮について
 第3節 基礎的環境整備の用意
 第4節 保護者支援
第4章 個別の指導計画の作成
 第1節 個別の指導計画の基礎知識
 第2節 個別の指導計画作成にあたっての配慮点
 第3節 指導計画の記入例とポイント
第5章 関係機関との連携
 第1節 連携とは何か
 第2節 園内研修の具体的な手だて
 第3節 家族・関係諸機関・小学校・児童養護施設とのつながり
資料

著者情報

監修:一般財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構
編集代表:小田豊、秋田喜代美
編集:加藤篤彦(武蔵野東第一・第二幼稚園園長)
執筆:
久保山茂樹(独立行政法人国立特別支援教育総合研究所インクルーシブ教育推進センター長兼上席総括研究員)
新平鎮博(相模女子大学学芸学部教授)
守巧(こども教育宝仙大学こども教育学部教授)
若月芳浩(玉川大学教育学部教授)