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どうすれば信頼される福祉リーダーになれるか
―他者を支えて成長に導くサーバント・リーダーシップのススメ―

内容紹介

福祉の現場では、サーバント・リーダーを待ち望んでいる!

 『福祉リーダーの強化書――どうすればぶれない上司・先輩になれるか」(2017年9月発行)から5年。著者が新たに著す「リーダーシップ論」は、“サーバント・リーダーシップ”です。すべての職員にリーダーシップが必要であり、それぞれの役割に応じて相手をどう支えて成長させるかという姿勢が職場を成長させ、“利用者本位”の環境が実現できることを、著者独自の切り口で説きます。
 本書では、信頼・安心・希望をもたらすサーバント・リーダーシップのノウハウを解説。どうすればリーダーシップを発揮できるようになるのか、どのような力を習得すればよいのか、必要な姿勢や考え方、スキルの磨き方など、今求められるサーバント・リーダーになるためのヒントが満載です。福祉現場の事例や自分のタイプが確認できるチェックリストを多数収載し、どのポジション、どの職種の方が読んでも、著者からのメッセージを自分に向けられたものとして感じることができます。
 職員も利用者も幸せにする、新たな久田流リーダーシップ論が誕生しました。

編集者から読者へのメッセージ

 久田則夫先生と初めてお仕事をさせていただいたのは、『福祉リーダーの強化書――どうすればぶれない上司・先輩になれるか』(2017年9月発行)。雑誌連載の単行本化の打合せに同行して、これまでの著書の感想も交えてお話をさせていただいたことから、同書として実を結びました。その後、時宜にかなうテーマとして『福祉職員こころの強化書――穏やかな気持ちで人を支援する専門職になる』を担当させていただき、長期化するコロナ禍の影響に苦しむ福祉の現場をみて、久田先生が強く抱いた思いを結実させるべくまとめたのが本書となります。
 本書では、職歴や職階、年齢等を問わず、誰にとってもリーダーシップは大切であり、他者を支える気持ちをもってかかわることが重要であり、それがサーバント・リーダーシップであると説きます。そして、サーバント・リーダーシップを発揮できるようになるためには、どのような姿勢が必要でありどんなスキルを身につければよいのか。久田先生が考えるノウハウやヒントを余すところなく収載しました。
 他者を支えて成長に導くためのリーダーシップを体得して、職員も利用者も、そして自分自身も幸せになる職場づくりをめざしてください。

主な目次

第1章 今いるそのポジションでリーダーシップを発揮する人になる
     ―福祉の職場で必要とされる人になるために求められること
第2章 どのような力を習得する必要があるか
     ―気づく力、率先垂範力、実現力、納得力を発揮する
第3章 応答力を発揮する
第4章 「利用者の権利」サポート力を発揮する
第5章 ロールモデル呈示力、モチベーション向上力、人望力、自己覚知力を発揮する
第6章 信頼される人になる
第7章 人の心に希望の光をともす人になる
第8章 不安の発生要因を取り除き、安心感を人の心にもたらす人になる
第9章 耳が痛いことを勇気をもって指摘できる人になる
第10章 困難な状況にある職員の心の傷を和らげる人になる
第11章 寛大な姿勢で人を指導する人になる

著者情報

久田則夫(ひさだ のりお)

長崎県大村市生まれ。昭和60年3月、上智大学外国語学部卒業後、知的障害者施設に就職。
平成6年3月まで、支援職員として勤務。その間、3年間にわたり、英国国立スワンジー大学院博士課程に留学。高齢知的障害者に関する社会学的研究で、博士号(Ph.D.)取得。長崎純心大学、龍谷大学を経て、現在、日本女子大学人間社会学部教授。専門領域:利用者本位サービス論、社会福祉組織運営論

主な著書として、『どうすれば福祉のプロになれるか――カベを乗り越え活路を開く仕事術』、『福祉のプロにおくる 職場の難問解決Q&A――これがあなたを危機から救うとっておきの秘策だ!』、『福祉の仕事でプロになる!――さらなる飛躍に向けた24のポイント』、『福祉リーダーの強化書――どうすればぶれない上司・先輩になれるか』、『福祉職員こころの強化書――穏やかな気持ちで人を支援する専門職になる』(単著、すべて中央法規出版)、その他多数。