新版社会福祉士実習指導者テキスト
内容紹介
令和元年度に行われた社会福祉士養成課程における教育内容等の見直し(カリキュラム改訂)において、実習は相談援助実習からソーシャルワーク実習に大きく変わりました。主な変更点は、実習時間が180時間から240時間に増え、2か所以上の実習先で実習を行うこととなりました。
本書は、現場で実習生を受け入れる社会福祉士の方(実習指導者)に向けて、カリキュラム改訂の経緯や新実習におけるマネジメントとプログラミング、スーパービジョンについて解説した書籍になります。
特に第3章の実習プログラミング論では、プログラムの作り方を丁寧に説明し、代表的な7か所の実習先の「基本実習プログラム」「個別実習プログラム(180時間、60時間1回、60時間2回目)」を例示しました。
また、執筆は日本ソーシャルワーク学校連盟の教員の方々にご協力いただき、養成校教育と現場教育が有機的につながりあうように執筆内容を工夫しました。
編集者から読者へのメッセージ
令和3年度から、社会福祉士の新カリキュラムの適用が開始され、実習の内容もこれまでの相談援助実習(いわゆる3段階実習)からソーシャルワーク実習に変わりました。
ソーシャルワーク実習では、「基本実習プログラム」と「個別実習プログラム」を作成します。
基本実習プログラムは施設側で作るプログラムで、「教育に含むべき事項」にそって施設で行うことができる実習内容を網羅したメニュー表のようなものです。これをあらかじめ養成校に示し、養成校では教員と学生が基本実習プログラムを参照しながら実習計画書を作成します。そして、事前訪問等で実習指導者とすり合わせを行い、個別実習プログラムを作成します。なお、個別実習プログラムは実習生の希望を踏まえ、1回目の実習か2回目なのか、また時間数に応じて、都度オリジナルのプログラムを作ります。
新カリキュラムの実習はこれまでと大きく変わりました。本書は日本社会福祉士会が行う「社会福祉士実習指導者講習会」の公式研修テキストですが、編集担当者としては、本書を読まずして、プログラムを作成することは難しいのではないか、とさえ思います。その意味で、すでに講習会を受講した実習指導者にとっても必読といえる1冊です。
主な目次
第1章 実習指導概論
第2章 実習マネジメント論
第3章 実習プログラミング論
第4章 実習スーパービジョン論
著者情報
公益社団法人日本社会福祉士会