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発達が気になる子の子育て10か条―生活スキルやコミュニケーションを伸ばすコツ

内容紹介

  • ○家庭だからこそできる大切なこと
    発達が気になる子には「できる」ことを期待しがちですが、子育ての基本となる大切なことがあります。それは家庭だからできるシンプルなことであり、本人の生きる土台となる重要なことです。本書では、専門的な支援に20年以上携わった著者が子育てのエッセンスを「10か条」としてまとめました。
  • ○幼児期、学齢期、青年期のどのステージでも役立つ
    「10か条」は「幼少期に心がけたい7か条」「青年期までに取り組みたい3か条」の大きく2つに分かれます。第1条からゆるやかな順序はありますが、お子さんのタイプに合わせて少しずつ、必要な項目から取り組むことができます。
     幼児はもちろん小学生、中学生、高校生、社会人のお子さんにも役立つ内容です。
  • ○生きる力の土台づくりが、自信や自立につながる
    各条は「悩み」「対応」「解説」の3構成からなり、「解説」には実践例として具体的なケースを紹介しています。第1条「ちょっとした一言」に取り組んだ高校生が、次の機会には変わった(成長した)こともあります。お子さんだけでなく親御さんも焦らず、ストレスを溜めずに、お互いのペースを活かした子育てを始めていきましょう!

編集者から読者へのメッセージ

 日戸由刈先生との最初の出会いは2017年12月でした。当時、横浜で開催された「キャリア発達支援研究会」で基調講演をされ、その際にご挨拶させていただきました。その後、日戸先生は相模女子大学で教鞭をとられ、研修講師や専門職支援など、日々ご多忙で、私からなかなか単行本企画のアポイントが取れない状況でした。

 2020年3月、桜咲き誇る時期に日戸先生の大学研究室へ伺う機会を得ました。初回の打ち合わせにもかかわらず、先生が講演で用いる「子育て7か条」の資料を頂戴し、それが新企画立案の原点となりました。
 日戸先生から萬木はるか先生をご紹介いただき、また、発達障害分野に詳しい石川智さんにも協力を仰ぐことになりました。

 2022年3月6日(日)に開催される、LITALICO発達ナビ「オンラインまなびフェスタ2022」では、日戸先生も講師として参加されます! 参加無料ですので、ぜひ皆さんもご参加いただき、日戸先生と出会い、講演をお聞きいただければと思います。
 また、2月中に2本の日戸先生の寄稿を、LITALICO発達ナビのホームページ「コラム」にて掲載予定ですので、こちらもご一読いただければ幸いです。

主な目次

巻頭ストーリー 発達が気になる子の暮らし
学齢期に心がけたい子育て7か条
 ●幼少期のポイント
 第1条 ちょっとした一言
 第2条 言葉、先にありき
 第3条 「好き」を足がかりに
 第4条 家庭は社会の縮図
 第5条 家事はみんなのために
 第6条 親子のほどよい距離感
 第7条 合意するということ
青年期までに取り組みたい子育て3か条
 ●小学校高学年から青年期までのポイント
 第8条 生活のシナリオ
 第9条 親離れ・子離れ
 第10条 相談しながら自己決定

著者情報

日戸由刈(にっと・ゆかり)

 相模女子大学人間社会学部人間心理学科教授。博士(教育学)。公認心理師。臨床心理士。臨床発達心理士。筑波大学大学院修士課程教育研究科障害児教育専攻修了。横浜市総合リハビリテーションセンター発達精神科外来、同センター児童発達支援事業所「ぴーす新横浜」園長を経て、2018年より現職。発達障害の人の幼児期から成人期に至るライフサイクル全体への支援を行っている。主な著書に『わが子が発達障害と診断されたら』(共著、すばる舎)、『アスペルガー症候群のある子どものための新キャリア教育』(共編著、金子書房)、『発達障害の子の立ち直り力「レジリエンス」を育てる本』(監修、講談社)、『ADHDの子の育て方のコツがわかる本』(監修、講談社)など。

萬木はるか(ゆるぎ・はるか)

 京都市発達障害者支援センター「かがやき」主任。公認心理師。臨床発達心理士。明治学院大学文学部心理学科卒業。横浜市総合リハビリテーションセンター、横浜市西部地域療育センターを経て、2011年より現センター勤務。主な著書に『「子どもの気持ち」と「先生のギモン」から考える 学校で困っている子どもへの支援と指導』(共編、学苑社)、『公認心理師の基本を学ぶテキスト17 福祉心理学』(分担執筆、ミネルヴァ書房)、『アスペルガー症候群のある子どものための新キャリア教育』(分担執筆、金子書房)など。