気になる子どものできた！が増える 食事動作指導アラカルト
内容紹介
子どもの食べる動作の悩みを解決！
- ・どこの園や学校でも、食事の時にお箸やスプーンが上手に使えない、食具やお椀をしっかり持てない、姿勢が悪い、などの気になる子どもが必ずいます。家庭や学校で注意をしてみてもなかなか改善しない場合は、意欲や気持ちの問題ではなく、手指や身体の力が未熟だからかもしれません。
- ・うまく食べられないと、食べ物を度々こぼしたり、食事に時間がかかったりするため、学校の給食の時に困ったりして、自信をなくしてしまうことにもつながります。
動作を４段階で解説、遊びメニューも満載
- ・本書では食べるために必要な動作を４つの段階に分けて、それぞれの子どもの苦手動作をチェックできるようにしています。少しずつ手指や身体の力をつけて、楽しく食事ができるように、具体的な指導法とともに、遊びメニューをたくさん盛り込みました。一部、動画を見られるQRコードも掲載しています。
- ・お箸、スプーン、フォーク、お椀、コップ、さらに、ストローやペットボトルでの食べ方・飲み方、給食でよくある動き、姿勢セットや環境を整える方法などを紹介します。ご家庭や学校などでも、ぜひ取り組んでみてください。
編集者から読者へのメッセージ
楽しく力を伸ばそう
保育園・幼稚園や小学校では、スプーンや箸の持ち方を教えてもなかなか改善しない子どもさん、体に力が入りすぎていたり、逆に姿勢がくずれる子どもさんも多数いるようで、園・学校の先生や栄養士、ご家族も、どのように教えたらいいかわからず困っている方がたくさんいるようです。
そうした声を受けて、わかりやすく、楽しく食事動作の力をやしなえる本として、本書は企画されました。テーブルや椅子などの環境や食具の見直し、工夫をすることも、本書では紹介しております。そのうえで、子どもが疲れない方法で、食事を楽しめるようになることが、一番の目標です。
本書を参考に、子どもの身体・手指のどこの力が弱いのかをよく観察して、それに応じた指導や遊びを一緒にしながら、子どもたちの食べる動作の力を伸ばしましょう。
主な目次
第１章 食事の動作をピラミッド構造で分析
１．動作のピラミッド構造の活用
２．ピラミッド構造を使って動作を評価する
３．食べるときの手の動作―７つの秘訣
４．握りとつまみの機能の発達
COLUMN１ 食事に必要な感覚
第２章 手指の動き指導
１．苦手チェックリスト（手の動き）
２．動きの解説
３．指導アラカルト
①スプーン ②フォーク ③マグカップ ④箸
⑤お椀・皿 ⑥手で食べる ⑦給食での動き
〇食具・食器の選び方
COLUMN２ 知っておこう！箸のマナー違反
第３章 口の動き指導
１．苦手チェックリスト（口の動き）
２．動きの解説
３．指導アラカルト
①スプーンで食べる・飲む ②コップから飲む
③ストローで飲む ④ペットボトルから飲む
COLUMN３ マスクの付け方・外し方
第４章 動きの土台となる姿勢指導
１．苦手チェックリスト（姿勢・体幹）
２．動きの解説
３．指導アラカルト
第５章 実践編 食事動作指導の例
ケース１：上手にスプーンですくえない！
ケース２：上手に箸を使えない！
ケース３：ストローでうまく飲めない！
COLUMN４ サポート道具一覧
著者情報
笹田 哲＝著
神奈川県立保健福祉大学リハビリテーション学科 学科長。
作業療法学専攻 教授。作業療法士。
園や小学校を訪問し、子どもの生活・学習動作（姿勢、目と手の不器用さ）を研究テーマとし、体の使い方や発達が気になる児童・生徒の学習支援に取り組んでいる。
NHK・Eテレ番組「ウワサの保護者会」出演や、特別支援教育番組「ストレッチマン」番組企画委員を務める。
著書に『気になる子どものできた！が増える 体の動き指導アラカルト』『同 ３・４・５歳の体・手先の動き指導アラカルト』『同 体育指導アラカルト』『同 書字指導アラカルト』『同 書字ワーク１～３』『発達障害のある高校生・大学生のための上手な体・手指の使い方』（中央法規出版）などがある。
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気になる子どものできた！が増える 食事動作指導アラカルト
判型：B5
頁数：112頁
価格：2,200円 （税込）
発行日：2022/03/05
