メニュー(閉じる)
閉じる

ここから本文です

ギャンブル障害回復トレーニングプログラム(SAT-G)活用ガイドブック

内容紹介

当事者も援助者も孤立させない、ギャンブル障害支援指南書

 ギャンブル障害支援専門プログラムとして開発され、全国精神保健福祉センターの88%(69センター中61センター)で活用されているSAT-G。多くの自治体のギャンブル等依存症対策推進計画においても、具体的な支援方法として盛り込まれています。
 本書では、著者によって全国各地で行われているSAT-Gの使い方研修の過程を再現し、その実施方法を支援者向けにわかりやすく解説。通常の研修内容に加えて、研修だけでは伝えきれないギャンブル障害の医学的知見、支援の際の心構えや留意点などを詳しく指南。
 依存症の対応を苦手とする支援者も、これ一冊あればギャンブル障害の支援に自信がもてます。

【特典】
・実際の研修で行われているロールプレイのWEB動画の視聴できる!
・そのまま当事者支援に使えるワークブック(SAT-G最新版)がダウンロードできる!

編集者から読者へのメッセージ

 編集作業も終盤にさしかかった頃、ふいに著者が発した「このSAT-Gが、暗闇のなかにいる当事者の希望につながる光になれたらと思って活動してきました」との言葉。この本の制作にかかわることができてよかったと、心から思った瞬間でした。
 装丁をお願いしているデザイナーにその話を伝えたところ、「その思いを装丁で表現しましょう」ということになり、この本のデザインが生まれました。

 依存症治療の第一人者である松本俊彦先生監修のもと、著者のお二人がトライ&エラーを繰り返し、地道に実践を積み重ねてきたSAT-Gを、いよいよ本という形にして送り出します。
 巻末付録のワークブックの漢字に全てルビがふってあるのは、読み合わせの際に、当事者が漢字の読み方に困って恥ずかしいと思うことがないようにとの配慮から。
 対峙しない、脱落させない、孤独にしない、著者の優しさと覚悟が詰まった一冊です。

主な目次

第1章 ギャンブル障害の基礎知識
 第1節 ギャンブル障害に関連する行政の取組み
 第2節 用語の整理
 第3節 ギャンブル障害の概要
 第4節 併存する精神障害
 第5節 ギャンブル障害の発症メカニズム
 第6節 ギャンブル障害の治療
 column:RCTとは
 第7節 ギャンブル障害の類型分類
 第8節 よくある質問とその回答

第2章 SAT-Gの基礎知識
 第1節 プログラムの概要
 第2節 SAT-G開始前に押さえておきたいこと
 第3節 SAT-Gの再発モデル
 column:情報発信(広報)のポイント/他機関との連携

第3章 SAT-Gの使い方
 第1節 受理面接(インテーク)~セッションを始める前に~
 第2節 各セッションの進め方

第4章 ロールプレイの実際
 ロールプレイ
 付録:動画視聴、資料・ワードブックダウンロードのご案内
第5章 SAT-Gライトの概要
 第1節 SAT-Gライトの概要
 第2節 SAT-Gライト作成の経緯
 第3節 SAT-Gライトの活用について

第6章 私たちがSAT-Gを開発した理由
相談機関リスト
巻末付録:ギャンブル障害回復トレーニングプログラム(SAT-G)ワークブック

著者情報

【監修者】
松本俊彦(まつもと・としひこ)
国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 薬物依存研究部部長
精神科専門医、精神保健指定医、精神科指導医、精神保健判定医
国立精神・神経医療研究センター病院 薬物依存症センター センター長

【編著者】
小原圭司(こばら・けいじ)
島根県立心と体の相談センター(精神保健福祉センター)所長
精神科専門医、精神科指導医、精神保健指定医

佐藤寛志(さとう・ひろし)
島根県立心と体の相談センター 精神保健福祉士