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社会を動かすマクロソーシャルワークの理論と実践
あたらしい一歩を踏み出すために

内容紹介

今後のマクロソーシャルワーク発展の礎となる1冊!

  • ○マクロソーシャルワークとは何か?
    ミクロ・メゾレベルに比べて実践の機会が少なく、そもそも十分な議論がなされていなかった「マクロソーシャルワーク」の射程・定義を明示しています。これまでのマクロソーシャルワークの位置づけをめぐる議論や理論的枠組みを整理し、丁寧にわかりやすく解説しています。
  • ○マクロソーシャルワークに求められるコト
    マクロソーシャルワークを実践するうえで、欠かせない基本的な価値・倫理やソーシャルワーク機能を解説。小手先のスキルでなく、ソーシャルワーカーとしての本質的な理解が深まります。
  • ○先進的な実践事例を掲載
    多様性の尊重や社会正義の実現を図る3つの先進事例を掲載。個別支援がきっかけとなり制度導入にいたった事例など、実践のヒントがつまっています。

編集者から読者へのメッセージ

 「マクロソーシャルワーク」というと「難しそう」「実務には関係ない」、そんなイメージをもつ人もいるのではないでしょうか。たしかに、マクロソーシャルワークの定義や射程はあいまいでしたし、養成教育のなかでも十分に浸透しているとはいえません。しかし、マクロソーシャルワークは、日々の身近な支援の延長線上にあり、ソーシャルワーカーに対するマクロレベルの実践への期待は大きくなっています。

 本書の企画は、日本社会福祉士会の「ソーシャルワーク機能に関する調査研究」により、マクロレベルのソーシャルワーク機能が、ミクロ・メゾレベルのソーシャルワーク機能に比べて、発揮機会が少なかったことなどが明らかになったことに、端を発します。
 そこから、マクロソーシャルワークをテーマとした書籍や先行文献が少ないなかで、明文化されていない定義や射程について、2年以上にわたり編集委員会で議論してきました。その議論により導かれた定義や射程を本書に掲載しています。

 マクロソーシャルワークとは何か? という問いに対する一つの答えのもと、「社会変革」「多様性の尊重」「社会正義」といったソーシャルワークの価値を実現するためのヒントを、丁寧に解説しています。

 本書を活用し、マクロソーシャルワークに求められる価値・知識・技術を修得し、日々の実践に少しでも活かしていただけますと幸いです。

第1編集部 牛山絵梨香

主な目次

序章
第1章 マクロソーシャルワークの基盤となる価値と倫理
第2章 マクロソーシャルワークの射程と理論的枠組み
第3章 マクロソーシャルワークの展開と過程
第4章 ソーシャルワーク専門職に求められるマクロレベルのソーシャルワーク機能
まとめ

著者情報

公益社団法人日本社会福祉士会=編集

編集委員会委員
竹田 匡
渡辺 裕一
原田 奈津子
大島 千帆
乙幡 美佐江
石川 久展

事例執筆者
曽根 直樹
澤登 久雄
木村 有孝