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からだからケアがわかる本
しくみ・変化・ケアのポイント

内容紹介

からだからケアを学ぼう!

 本書は、介護を学ぶ学生や介護職が、ケアの根拠としての”からだのしくみ”を理解できる一冊になります。目の前の利用者の症状ばかりを見ていたり、対応のノウハウばかりを覚えてしまっていたりする介護の現状があるなかで、人間のからだや加齢の変化を知ることで、根拠をもったケアを行うことができるようになっています。

からだのしくみ→変化→ケアのポイント に沿って解説!

 ケアの根拠としての“からだのしくみ”を理解できるように、イラストを豊富に用いながら、会話や食事、歩行などの生活場面ごとに「からだのしくみ」「変化」「ケアのポイント」に沿って解説しています。この流れに沿って見ていくことで、人間本来のからだのしくみから加齢などに伴ってどのような変化が起きるのかがわかるようになります。そして、その変化に対して、どう対応していくとよいのかを「ケアのポイント」では示しています。
 ケアの方法だけを覚えてしまうことが多いなかで、その方法を行うのはなぜかという根拠をもてるように、「からだのしくみ」から丁寧に説明している点が本書の特徴になります。

編集者から読者へのメッセージ

からだのこと意識できていますか?

 介護が必要になった状態の人は、はじめからその状態であるわけではありません。そこには“からだ”が関係しています。変化が現れているのはからだにもかかわらず、なぜそういう変化が起きたかではなく、ケアの方法だけを考えていることが多い現状を変えたいという著者の思いから、本書を制作しました。

 生活場面ごとに「からだのしくみ」「変化」「ケアのポイント」に沿って見ていくと、さまざまなからだの部分が関係して、生活するための行為ができているということを感じていただけると思います。ただ、そこに加齢などの変化が生じると、からだに変化がでてくるのです。そうした過程があることを知ることによって、どのようなケアが必要になるのかを考えることにつながります。
 本書をとおして、からだのことを知る大切さを感じてもらい、変化からくるケアのポイントをふまえながら、一人ひとりの状態をしっかりと見てかかわることにつながれば幸いです。

第1編集部 三浦功子

主な目次

プロローグ 生きる
1.人とかかわる
2.身だしなみを整える
3.移乗・移動する
4.食べる
5.食べたもの・飲んだものを吸収・排泄する
6.入浴する
7.眠る

著者

  • ・秋山 昌江(あきやま まさえ)
    学校法人聖カタリナ学園 聖カタリナ大学人間健康福祉学部教授
    医学部付属病院看護婦、看護学校教員を経て、1988 年、愛媛県松山市に移り住む。その後、松山市社会福祉協議会で看護婦として勤務し、初めて福祉の世界に飛び込む。たくさんの高齢者や障害のある人と出会い、ご本人はもちろん家族やヘルパーさんから教えられ、助けられる。現在、介護現場の豊富な経験を経て介護福祉教育に携わり、介護福祉の魅力を発信し続けている。
  • ・白井 孝子(しらい たかこ)
    学校法人滋慶学園 東京福祉専門学校副学校長
    聖路加国際病院、労働省診療所、東京都江戸川区内での訪問看護に従事。病院勤務時代に、死を前にした子どもたちから生きることの重要性、生活の重要性を学ぶ。その体験から訪問看護に従事し、生活者としての高齢者、障害のある人たちとかかわる。近年、日本で介護を学び働くことを希望する外国人介護職種の方々とかかわるなかで、介護の専門性を伝える重要性を再認識する日々を過ごしている。