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民生委員のための経済的困窮者支援ハンドブック

内容紹介

民生委員だからこそできる、経済的に困っている人への支援!

 本書は、適切な情報提供や関係機関等へつなぐ役割を担う民生委員が、新型コロナウイルス禍などで経済的に困窮している人の支援において、押さえておきたい制度に関する知識や心構えをわかりやすく解説しています。
 生活保護制度、生活困窮者自立支援制度など、基本的な制度の概要をはじめ、生活福祉資金の緊急小口資金と総合支援資金の特例貸付や新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金、求職者支援制度の特例運用、子育て世帯生活支援特別給付金など、新型コロナウイルス禍に伴う特例的な措置や新たに設けられた支援策についての情報も手厚く収載しています。

 現在、活用できる制度にはどのようなものがあるのか。対象となる要件や申請方法はどのような内容なのかなど、民生委員が活用できる情報を整理しやすいよう、1つの項目はコンパクトなQ&A形式としています。個人での学習用としてはもちろん、研修用テキストとしての使用など、さまざまな用途にご活用いただけます。

編集者から読者へのメッセージ

 新型コロナウイルス禍がここまで長期化するとは、いったい誰が予想できたでしょうか。従来のセーフティネットだけでは必要な方に支援が行き届かない現状。経済的に困窮している方々は、活用できる制度を情報として知ることがままならず、申請手続きもわからず、そもそも窓口にたどり着くことが難しいほど追い詰められていたりするでしょう。

 支援の手を差し伸べる必要があるそうした方々にとって、地域住民が抱える問題を把握し的確な支援につなぐ役割を担う民生委員の皆さんは頼もしい存在といえます。支援における大切な視点や心構えなどを、新型コロナ禍に伴う特例的運用など複雑な制度の解説と合わせてまとめたら、民生委員の皆さんに役立つ内容になると思い、本企画を考えました。

 これまで、民生委員シリーズとして多くのテーマを刊行してきましたが、社会情勢的にも関心が高く時宜にかなったテーマであり、有益な内容に仕上がったと思います。
 支援が必要な人を把握して本人に寄り添いながら関連制度を紹介したり、関係機関につなぐなどの役割が民生委員の皆さんには期待されています。新型コロナウイルス禍における特例的運用や、時限的な適用もあるため、都度、最新の情報を確認する必要性も説きました。その日の暮らしにも苦しんでいる方々にとって、民生委員の皆さんのアクションは光であり、救いになるといえます。ぜひ、本書をはじめ、関連する民生委員シリーズについてもご活用いただければ幸いです。

第2編集部 米澤昇

主な目次

第1章 経済的困窮者支援と民生委員
第2章 生活保護制度の概要と活用
第3章 生活困窮者自立支援制度の概要と活用
第4章 新型コロナウイルスの影響による経済的困窮と支援策
資 料

著者情報

小林雅彦(こばやし まさひこ)

国際医療福祉大学医療福祉学部教授。1957年、千葉県生まれ。日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科修士課程修了。川崎市社会福祉協議会、全国社会福祉協議会、厚生労働省地域福祉専門官等を経て現職。主な著書に『新版 民生委員のための地域福祉活動実践ハンドブック』『民生委員活動の基礎知識』『民生委員のための障害者支援ハンドブック』『民生委員のための相談面接ハンドブック』『民生委員・児童委員のための子ども・子育て支援実践ハンドブック』(すべて中央法規)。

民生委員のための経済的困窮者支援ハンドブック

著者:小林雅彦(こばやし まさひこ)
サイズ:A5 126頁
価格:1320円(税込)