メニュー(閉じる)
閉じる

ここから本文です

子どもの育ちを支える「気づく力」--
保育者の自己成長を促す90のポイント

内容紹介

 子どもや保護者、同僚に対する「気づき」は、保育や支援の第一歩となります。本書では、保育における「気づき」の重要性と併せて、「気づく力」を鍛え、実践に活かすための方法を4つのステップで解説します。
 「気づき」を言語化・共有し、保育の質を高めるためのヒントが満載の一冊です。

 保育者は子どもをはじめ、さまざまな人と接する仕事です。<気づき>は保護者、子ども、同僚との間だけに生じるものではありません。家族、友人、知人、恋人など、みなさんが向き合うすべての人に対して当てはまるはずです。読み進めながら、みなさんにとっての「誰か」を思い描いてみるのもよいかもしれません。

本書の特徴

・保育者としての「自分」の内面を知ることができる
・保育の振り返りの質を上げることにつながる

編集者から読者へのメッセージ

 最近の保育現場では「振り返り」「リフレクション」の重要性が言われます。しかしその結果、「〇〇すべき」という結果に落ち着いてしまい、保育者の特徴を活かす保育から遠くなってしまいかねません。著者の鈴木八朗先生は「自分の保育を取り戻そう」と言います。振り返りを通して自分の内面(ノイズ)に気づくことで、柔軟性のある保育を提供することにつながります。

 鈴木八朗先生は、これまでの書籍から「乳児保育」というイメージが強いと思いますが、もともとは母子生活支援施設の指導員です。さまざまな悩みや問題を抱えた親子と接してきた経験を保育の相談援助にも役立てたいという思いから、今回の刊行となりました。

 本書には、著者がこれまで遭遇したさまざまな保育や振り返りの場面が登場します。園内研修や振り返り場面で、その1コマを取り上げて検討・話し合ってみることをおすすめします。

第1編集部 平林敦史

主な目次

  • CHAPTER 1 <気づき>と保育
  • CHAPTER 2 <気づき>のステップ1相手や状況に「気づく」
  • CHAPTER 3 <気づき>のステップ2「問い」を立てる
  • CHAPTER 4 <気づき>のステップ3 職員間で「検討する」
  • CHAPTER 5 <気づき>のステップ4「方法・改善策」を決める

著者情報

鈴木八朗(すずき・はちろう)

 くらき永田保育園(横浜市)園長。社会福祉士。
東洋大学社会福祉学科卒業後、日本社会事業大学研究科を経て母子生活支援施設くらきの指導員となる。同施設の施設長在任時にくらき永田保育園の新設にかかわり現在に至る。趣味のアウトドアを活かし、「こども環境管理士」として、子どもの環境教育や自然体験の普及に努めている。著書に『40のサインでわかる乳幼児の発達―0・1・2歳児が生活面で自立する保育の進め方』(黎明書房)、『発達のサインが見えるともっと楽しい 0・1・2さい児の遊びとくらし』(メイト)、『0・1・2歳児の 学びと育ちを支える保育室のつくり方 ―5つのゾーンで構成する保育環境』(チャイルド社)などがある。