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「ヘルプマン!」に学ぶ介護過程
——アセスメントから個別介護計画立案まで

内容紹介

こんなテキスト見たことない!

より良い介護を行なうための第一歩は、まずはアセスメント(情報収集)から。本書は、介護現場をリアルに描く人気漫画「ヘルプマン!(著:くさか里樹)」のストーリー(約60ページ分)を事例として掲載。漫画を読んで、アセスメント(情報収集から生活課題の明確化)や介護計画の立案が行なえるよう、工夫されています。新人介護職員や外国人介護士など現場の介護職員向けの入門書として、また介護を学ぶ学生の「介護過程」のサブテキストとしてご活用いただけます。楽しみながら知らず知らずのうちに、アセスメント力を鍛えることができます。

編集者から読者へのメッセージ

 「介護過程」のテキストとして、また介護現場での研修に最適!

 漫画を使って、むずかしいことをやさしく解説する実用書はたくさんありますが、本書は、介護現場をリアルに描く人気漫画「ヘルプマン!」を題材に、漫画を読んで、アセスメント力を高めることを目的に作られました。

 漫画『ヘルプマン!』は、『イブニング(講談社)』や『週刊朝日』で連載され、認知症や高齢者の性などさまざまな介護問題に、主人公の熱血ヘルパーの恩田百太郎が正面からぶつかり、壁をぶち壊していく姿が、介護現場で働く多くの介護職(リアルヘルプマン)の共感を呼びました。

 本書のファンだった著者が、「ヘルプマン!」を教材にした「介護過程」の授業を行なっているということで、取材させてもらったのが本企画のきっかけでした。学生たちは、漫画を読んで、登場人物の利用者・岡田鹿雄さんの身体状況(障害や認知症の程度)や日常生活の状況(食事や排せつなど)、生活環境や家族環境などを情報収集し、生活課題を明確にし、ジェノグラム(家族関係図)を書いたり、鹿雄さんのケアプランを作ったりして、「介護過程」の展開を学んでいきます。

第1編集部 日高雄一郎

主な目次

  • 第1章 介護過程を展開する上での基本視点
  • 第2章 介護過程の基礎的理解
  • 第3章 介護過程の展開の実際
  • 事例編 漫画『ヘルプマン!』(第2巻抜粋)

著者情報

八木裕子 (やぎ ゆうこ)

 東洋大学ライフデザイン学部 准教授。介護福祉士・社会福祉士・保育士。介護福祉士・社会福祉士の養成に従事する傍ら、週末はホームヘルパー・ガイドヘルパーとしても活躍。また被災地にはDCAT(災害派遣福祉チーム)として、被災者のケアに駆けつける。日々奮闘しながら、現場の最先端の話を学生に伝えながら、「介護とは何か」を問い続ける。「エビデンスに基づき考えて行動できる福祉士」の養成を目指す。
「ヘルプマン!!―取材記―(朝日新聞出版)」6巻の「介護現場1992」編では、介護の道を選ぶきっかけとなった事件に漫画の主人公として登場している。