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写真と動画でわかる! 「主体性」から理解する子どもの発達

内容紹介

「子ども主体」って、こういうことだったのか!

 「子どもの主体性を大事にしたい」「こぼしたらこぼしっぱなし、って本当に主体性なの?」「語り合っているうちに、『主体性ってなんだろう』がわからなくなる」等々…。
 本書では、「主体性」というキーワードを通して、子どもの発達段階を理解して、個々の育ちに応じた保育が提供できるよう、保育者の見解等も紹介しながらわかりやすく解説しています。
 写真や動画で具体的に示された子どもの姿を見て、自分なりにその子を理解して、「発達のとらえや保育のポイント」などを通して保育の視点を知ることで、保育者としての学びになります。本書で示す13のシーンであらわされた子どもの姿(場面)から「主体性」をとらえることで、子ども個々の育ちのとらえ方がわかり、保育に活かせる書籍になっています。

編集者から読者へのメッセージ

 本書は、子どもの発達についてわかりやすく解説した書籍の企画として動き出しました。
 何度も編集会議を重ね、先行書との違いを検討し、そもそも年齢発達の視点だけで子どもの育ちを考えるのは違うのでは? という意見もあり、「年齢にはとらわれない子どもの育ちの姿を“主体性”というキーワードを通して、読者が体感的にわかるような内容にしよう」ということで、本書の方向性がみえてきました。
 「保育者の『揺れ』や子どもたちの『揺れ』を読み取る際の言葉を、ふだん使いの言葉であらわしたい」という編著者の久保健太先生の思いもあり、「主体性の姿と子どもの育ち」をテーマにした勉強会を定期的に開催し、若い保育者の方々にご自身の言葉で語っていただき、その内容をもとにまとめています。
 本書に収載されている写真や動画の子どもの姿を見て、保育者が子どもの発達をどうとらえ、どう保育におけるポイントを押さえるのかを具体的に知ることができます。勉強会に参加している感覚で読むことができ、園内研修の教材としても活用できる内容になっています。個人で学びを深めたり、グループで意識共有をしたり、さまざまな気づきを得るために活用できる一冊となっています。

主な目次

第1章 子どもの発達段階を知る
子どもたちの姿から/子どもの姿 ココを見て!/子どもの育ちをとらえる/第一期(乳児期)の子どもの育ち/第二期(幼児期初期)の子どもの育ち/第三期(遊戯期)の子どもの育ち/第四期(学童期)の子どもの育ち
第2章 子どもの姿(場面)から「主体性」をとらえる
Step1 自分なりに主体性をとらえる/Step2 主体性A・Bが二重に働く姿をとらえる/Step3 主体性が発揮される環境を考える
第3章 子どもの姿から主体性と発達をとらえる
課題の取り組み方/事例1〈4歳児クラス・1月〉/事例2〈4歳児クラス4~9月〉

著者情報

久保健太(くぼ・けんた)

母親の実家である三重県で生まれ、その後、埼玉県川口市で育つ。 東京大学教育学部を卒業し、同大学院教育学研究科で、汐見稔幸先生の指導を受けながら、まちづくりの研究をする。特に「ゆったりとした生活」が人間の成長において担う意味について研究をしている。
現在は、横浜で我が子たちと暮らしながら、大妻女子大学で学生たちと学び、桐朋幼稚園で共同研究を続け、横浜で子育て支援者たちとの工夫を重ね、大日向小中学校の理事を務めている。