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事例とワークで考える こどもの権利を大切にする保育
―不適切な保育等を予防・解決する園づくり―

内容紹介

無意識に不適切な保育、していませんか?

 本書は、虐待等の不適切な保育について「こどもの権利」の観点から解説しています。虐待等の不適切な保育が、園・保育者・子どもに与えるリスク、予防・解決するメリット、知っておくべき法令などについて、保育場面でみられる事例などを用いてわかりやすく解説しています。“こどもの権利を大切にする保育”が実行され、不適切な保育を生じさせないためのアイデア・工夫についても、具体的なワークで考えられるようにしています。自らの保育を振り返る際の自己点検ツールとしてもご活用いただけます。

編集者から読者へのメッセージ

 「笑顔あふれる青空のような社会環境を創造し、子どもの世界平和を実現する」という経営理念を有し、具体的なミッションとして、「子どもの世界を平和にし生涯利益を最大化すること」「保育施設を愛着形成への属組織的な愛着基地とすること」「保育士を子どもの心を育てる専門家とすること」を掲げる、著者・関山浩司氏が代表を務める社会保険労務士法人こどものそら舎。保育分野に専門特化した社会保険労務士等の専門家による、横浜市や全国の保育園・こども園の処遇改善等を支援する認定支援機関です。
 本書は、そんな子どもに対する愛にあふれる関山さんの思いが詰まった1冊となっています。虐待等の不適切な保育がなくならない現状を憂いて、どんな書籍にまとめれば効果的な内容にできるか、ご検討いただきました。こどもの権利の観点から、“なぜその言動がよくないのか”“ギリギリセーフではないのはなぜか”などを、わかりやすく解説することが深い理解につながる、と考えてくださいました。
 保育者の方々に法令などはなじみが薄いので、わかりやすく考えてもらえるよう条文等を穴埋めにして、イメージしやすいイラストも収載して読者が考えやすくしました。また、保育現場でよくある不適切な保育と思われる場面を30設定して、こどもの権利の観点から、その事例をどう考えればよいかも記しました。四コマ漫画も用いて紹介していますので、イメージももちやすいと思います。
 本書を通して、是非、こどもの権利を大切にする保育を具現化していただけたらと思います。

主な目次

第1章 こどもの権利を大切にする保育とは
第2章 こどもの権利に関する法律などについて知ろう
第3章 こどもの権利から不適切な保育を考えてみよう
第4章 保育者が身につけたいこどもの権利を大切にするスキル
第5章 園でできるこどもの権利を大切にする取り組み

著者情報

関山浩司(せきやま・こうじ)

社会保険労務士法人こどものそら舎代表。保育士・社会保険労務士・中小企業診断士の視点から、保育施設の労務管理、運営管理に専門特化した支援はもとより、こどもの人権擁護・こどもの権利・第三者評価・マネジメント等を研究している。
著書に、『保育士キャリアアップ研修テキスト7 マネジメント第2版』(分担執筆、中央法規、2020年)、『「知らなかった」じゃすまされない ハラスメントを予防・解決する保育の職場づくり』(中央法規、2020年)