メニュー(閉じる)
閉じる

ここから本文です

保育者が育ち、園が機能する 保育の質が高まる組織マネジメント

内容紹介

チームが一つになり、前向きに動き出す!

 本書は、保育所・幼稚園等の「組織マネジメント」の基本がおさえられる一冊となっています。組織の定義や、その成立条件である「共通の目的」「貢献意欲」「コミュニケーション」を詳述し、組織運営のノウハウや工夫を実践例も交えて解説しています。保育の質を支える人材育成、保育現場におけるリーダーシップについても紹介しています。
 各章末には、章のテーマに沿った「組織マネジメントが機能する実践事例」を収載し、具体的な工夫や対応など参考にできる取り組みを紹介しています。巻末には、書籍全体を俯瞰する対談もあり、本編についてさらに理解を深めることができます。
 1つの項目が2頁で簡潔にまとめられており、関心のある項目など、どこからでも読みすすめやすいつくりとなっています。

編集者から読者へのメッセージ

 別の書籍の打ち合わせで、本書の編著者・井上眞理子先生に初めてお会いしました。保育雑誌の特集等で度々監修を務め、多くの講演・研修で講師をしておられるなど、その存在はお会いする前から知っていたため、とても楽しみでした。
 ちょうどそのとき、日本教育新聞で井上先生が連載をされており、その内容に目を通すと「組織マネジメント」についてわかりやすくポイントがまとめられていました。そのため、お会いした際に「単行本としてまとめられないのですか?」とお聞きしたところ、「まとめたい」とのご返答。そこから検討が始まりました。
 新聞連載は、1年間の予定が好評のため1年延長となったとのこと。約50回の連載に加えて、現場の園長・副園長の先生方に各章のテーマに沿った実践事例をご執筆いただき、巻末には全体を俯瞰できる対談も収載しました。改めて新聞連載の内容に目を通すと、全面的に手を入れたくなったようで、コンセプトは堅持しつつ、内容は大幅に見直されたものとなりました。井上先生が、初の単著(編著)として心血を注がれた賜物ともいえる本書、是非、お読みいただければと思います。

主な目次

序 章 保育の質向上と組織マネジメント
第1章 組織になるために① 目的を共有するために
第2章 組織になるために② 園・チームに貢献する意欲を育む
第3章 組織になるために③ コミュニケーションを豊かにする
第4章 人が学び合い、成長する組織になる
第5章 リーダーシップを発揮し組織を好循環させる

著者情報

編著者 井上眞理子(洗足こども短期大学 科長補佐 教授 実習統括)

お茶の水女子大学大学院卒業。専門分野は、幼児教育学・保育学・成人教育学であり、現在の研究テーマは、保育者の人材育成、保育現場における組織マネジメント。
著書は、『質の向上を目指す保育マネジメント――トライアル・アンド・エラーに学ぶ』(共編著、中央法規、2021年)、『アクティベート保育学12 保育・教育実習』(分担執筆、ミネルヴァ書房、2021年)、『これからの時代の保育者養成・実習ガイド――学生・養成校・実習園が共に学ぶ』(分担執筆、中央法規出版、2020年)、『採用と育成の好循環を生み出す園長の仕事術――子ども主体の保育を実現させるリーダーシップ』(分担執筆、中央法規、2020年)等。