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動画で学ぶ保育における子どもの遊び
「遊び込む」ための保育者の援助のポイント

内容紹介

 遊び込むとは「子どもが何らかの目標をもち、それに向けて遊びを継続し、発展させ、やり遂げようとすること」。
 遊び込むことを通して、さまざまなものやことに関心をもち、知的好奇心を働かせたり、深く考えようとしたりするといった探究にもつながっていきます。
 遊ぶことから遊び込むへと展開し、さらに遊び込むことによって探究へと展開していくのです。
 本書は園での遊びの様子とそれを見守る保育者に焦点を当て、子どもが遊ぶとはどういうことなのか、保育者は子どもの遊びに対してどのようにかかわればよいのかを、動画を通して学ぶことを目的に作成しました。「自分は子どもたちをちゃんと見ている」と思われる保育者も、本当にクラス全体を見取る視点があるのかどうかを自問することが大切です。
 また、遊びの後の振り返りについても触れていますので、1日の遊びをどのように翌日につなげていくのかを深く知ることができます。
 園内研修や自身の振り返りに役に立つ1冊です。

編集者から読者へのメッセージ

 本書の着想は今から3年前にさかのぼります。コロナ禍の折、他園の実践を見ることができない保育者への一助となればと思い、著者の高橋健介先生に相談したことがはじまりです。
 高橋先生は多くの園に毎月のように訪問し、子どもの様子を録画し、振り返りに役立てています。本書で紹介するのはその一部ですが、遊びの様子を俯瞰的にとらえることで、保育者の動きなども振り返ることができるのが特徴といえます。
 新型コロナウイルス感染症への対応は地域や園ごとに異なり、撮影や進行スケジュールにも大きな影響がありましたが、12の園の協力の下、ようやく皆さんにお届けすることができます。
 動画は1事例15分程度と短いので、現場の園内研修や保育者養成校の授業でも使いやすいつくりとなっています。

主な目次

第1章 遊び込むや探究に向けた保育者の援助
 Step 1 子どもが遊び込むとは
 Step 2 遊び込むや探究に向けた保育者の援助
 Step 3 素材や道具を用いてつくること
 Step 4 集まりでの遊びの振り返り
 Step 5 情報の活用
 Step 6 見取りと読み取りによる継続的な援助
第2章 動画による お互いの保育を見合う園内研修
 お互いの保育を見合う園内研修
 Chapter1~20 子どもの様子20事例
第3章 オンライン公開保育による 保育者の新たな学びの創出
 オンライン公開保育について
 Chapter21~26 オンライン公開保育6事例

著者情報

高橋健介(たかはし・けんすけ)
東洋大学福祉社会デザイン学部子ども支援学科准教授。修士(教育学)。松山東雲短期大学、宝仙学園短期大学を経て現職。著書に『保育におけるドキュメンテーションの活用』(ななみ書房、2016)、『認定こども園における保育形態と保育の質』(ななみ書房、2017)などがある。

本書で紹介する園

栄光こども園(新潟県新潟市)
恵泉こども園(新潟県新潟市)
愛泉こども園(新潟県新潟市)
茨城大学教育学部附属幼稚園(茨城県水戸市)
港区立芝浦幼稚園(東京都港区)
向山こども園(宮城県仙台市)
おだ認定こども園(東京都多摩市)
認定こども園あかみ幼稚園(栃木県佐野市)
大久野保育園(東京都日の出町)
明日香保育園(東京都北区)
出雲崎こども園(新潟県出雲崎町)
羽茂こども園(新潟県佐渡市)