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発達凸凹キッズがぐんと成長する園生活でのGood!なサポート
苦手を減らして小学校につなげる工夫

発達凸凹キッズが人と上手にかかわりながら人生を歩むためには、幼児期の経験が大切!

保育所、幼稚園、認定こども園等の集団生活において、できないことを責めたり、放っておいたりせずに、どうしたらできるのかを考えサポートすると、発達凸凹キッズは驚くほど成長します。乳幼児期の保育者からの前向きなサポートにより、人とのかかわりを好意的にとらえた子どもは、その後の人生においても人から教わり、人を頼ることが上手になります。

  • *発達凸凹キッズに必要な「Good!なサポート」をイラストで解説!
  • *保護者への支援や小学校に向けたサポートも充実!
  • *発達凸凹キッズの理解に役立つエピソード&コラムも満載!

本書では、発達凸凹キッズへの対応でよく見られる「おしい!サポート」と、ひと工夫を加えた「Good!なサポート」をイラストで比較しながら解説しています。就学後に必要となる力から逆算して、園ですぐに取り組むことができるサポートを具体的に紹介しました。また、保育者の悩みの種になりやすい保護者への支援や、小学校への接続の視点もていねいに解説しています。保育者はもちろん、保護者や療育関係者、小学校の先生にも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

編集者から読者へのメッセージ

本書は、40年以上にわたり発達専門外来を担当しながら園への巡回相談や家族支援をしてきた小児科医の石川道子先生と、石川先生の講演を聴いて発達凸凹キッズの世界に魅了され、転職までしてしまった言語聴覚士の三輪桃子先生との共著です。発達凸凹キッズのリアルなエピソードと、温かく、時には心から面白がりながら見守る石川先生のまなざし、具体的なかかわりのヒントを多くの人に伝えたいという三輪先生の熱い思いから本書の制作に至りました。園のなかでよく行われているサポートにひと工夫を加えた「Good!なサポート」を見ていただくと、ちょっとした工夫の背景に、石川先生の長年の経験や大人になった元・発達凸凹キッズの方々から教えてもらったリアルな思いを感じ取ることができると思います。イラスト満載でわかりやすく、具体的に、すぐ取り組めるように書かれていますので、保育者はもちろんのこと、保護者、療育関係者、小学校の先生にも、ぜひ読んでいただきたいと思います。著者のお二人が毎週開いているインスタグラムライブ(@hattatsu.hoiku.gakkou)もぜひ、ご覧ください。

主な目次

はじめに
第1章 発達凸凹キッズにとって乳幼児期の集団生活が大切な理由
第2章 乳幼児期に「人とよい関係を築く」ための11のサポート
第3章 保護者とよい関係を築く6つの対応
第4章 幼児期のがんばりを就学後の生活につなげる工夫
おわりに

<石川先生の発達凸凹エピソード>
ユニークなノートの取り方の裏側/アリの行列を止めたかったAくん/パニックの背景にある生理的な不調/かけっこで自分を抜いた友だちを突き飛ばしたBくん/栄養の知識が偏食の改善のきっかけに/保護者の印象が「支援者のイメージ」を左右する

<コラム>
診断名は変わる!?/子どもを絵カード嫌いにさせないための3つのポイント/「未学習」の可能性を考える/「前庭(平衡感覚)」と「固有覚」/衝動的な行動と二次障害/「誤学習」を防ごう/机上でできるルールのある遊び/粗大運動の苦手さは0歳から始まる/トイレトレーニングはつまずきやすいことばかり/学校や保育所等の先生である保護者への対応/幼児期における周囲のかかわりがその後の人生をつくっていく

著者情報

石川道子(いしかわ・みちこ)
発達専門の小児科医師。40年以上にわたり、名古屋市立大学病院等で発達専門外来を担当しながら、診察室以外での子どもの様子を知るために巡回相談や家族支援などを実施。NPO法人アスペ・エルデの会には発足当時から参加し、統括ディレクターを務める。

三輪桃子(みわ・ももこ)
フリーランスの言語聴覚士。日々、園での巡回相談や療育機関での言葉の療育を実施。集団の場と1対1の場の両方から子どもの発達をアセスメントして支えている。石川道子先生とともに、発達凸凹キッズの集団生活をテーマにしたインスタグラムライブを行っている。