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対人援助職に効く 人と折り合う流儀
職場での上手な人間関係の築き方

上手な人間関係を築くためのコツを解説!

「人間関係」が最も多い離職理由

 対人援助の職場での離職理由の上位、「人間関係」。自分の職場を振り返ったときに心あたりがあったり、今まさに窮屈に感じていたりする人はいないでしょうか。働く人たちが、少しでも気持ちよく働けるようにすることは職場づくりには欠かせない視点になります。
 では、職場の居心地をよくするにはどうすればよいのか。それが、本書のキーワードである「人と折り合う」です。

「人と折り合う」

 職場の人間関係を変えるのは難しいし、何か言ったら角が立ちそう……。
 そうした人間関係の難しさを何とかするのが「折り合う」という流儀です。これは、当事者のどちらかが変わるのではなく、どちらの顔も立てることです。
 本書では、悩みごとの場面に応じて、人と折り合うという視点のもと、無理せず自分にできるマイナーチェンジのポイントを解説しています。

  • ●マイナーチェンジは、劇的に関係を変化させるものではなく、些細な変化。
  • ●いきなり自分や相手を変えることはハードルが高いが、些細な変化は明日からでも実践しやすく、かつ双方を立てるのでよりよい人間関係を築きやすくなる。

 人間関係に悩む介護、医療、福祉、保育などのすべての専門職に手に取っていただきたい一冊です。

編集者から読者へのメッセージ

 自分の問題だけではなく、相手との関係もあるからこそ、職場の人間関係は難しさがあります。そうしたときに、自分が変わらないといけない、自分ではなく相手が変わればよいなどと考えると思います。ですが、それは一方的な関係性であって、双方を立てる視点にはなっていないことを、本書を通じて知ることができました。
 また、コミュニケーションを機能させるために必要なこととして、お互いの弱さを受け入れて、広い視野をもってかかわることを実践していきたいと思いました。双方を立てる折り合いの視点のもとマイナーチェンジを実践していくことで、よりよい人間関係を築いていきましょう。

主な目次

第1章 人間関係の悩みは「折り合い」と「マイナーチェンジ」で乗り越えられる
第2章 上手に「ネガティブな対応」をするマイナーチェンジ
第3章 上手に「ポジティブな対応」をするマイナーチェンジ
第4章 折り合いながら居心地のよい職場をつくり出す

著者情報

竹田伸也(たけだ しんや)
鳥取大学大学院医学系研究科臨床心理学講座教授。博士(医学)。
香川県丸亀市生まれ。鳥取大学大学院医学系研究科医学専攻博士課程修了。
鳥取生協病院臨床心理士、広島国際大学心理科学部講師、鳥取大学大学院医学系研究科講師、准教授を経て現職。
日本老年精神医学会評議員、日本認知症予防学会代議員等を務める。
主な著書に、『対人援助職に効く ストレスマネジメント―ちょっとしたコツでココロを軽くする10のヒント』(中央法規出版,2014)、『心理学者に聞くみんなが笑顔になる認知症の話―正しい知識から予防・対応まで』(遠見書房,2016)、『一人で学べる認知療法・マインドフルネス・潜在的価値抽出法ワークブック―生きづらさから豊かさをつむぎだす作法』(遠見書房,2021)など多数。
アルツハイマー病の早期発見に役立つスクリーニング検査『竹田式三色組合せテスト』(遠見書房,2022)の開発者の一人である。